言語学・日本語学の専門書や日本語テキストなどを刊行する、くろしお出版は『日本語文型辞典 改訂版』を、6月9日(金)に発売した。

ロングセラー辞典が25年ぶりに改訂

『日本語文型辞典 改訂版』3,360円(税込)は、「せっかく…からには」「…わけではない」といった日本語の文型や表現形式を扱う辞典。多くの項目と、詳細な解説、豊富な用例で、日本語教師・学習者を中心に広く支持されてきた。海外翻訳版を含め、全世界でのシリーズ累計発行部数は50万部以上となっている。

同書は、現在、筑波大学名誉教授・国立国語研究所客員教授の砂川有里子氏を代表とするグループ・ジャマシイが1998年に刊行した『日本語文型辞典』を、25年ぶりに改訂したもの。

改訂版では、社会の変化、人々のものの考え方の変化を反映して、用例を刷新。また項目数も増え、より充実した内容となっている。

改訂の主なポイントをチェック

改訂の主なポイントをみていこう。

まず初級文型、副詞、接続詞が約90文型追加された。初級～上級までの文型をほぼ網羅している。また、項目の相互参照が増えて、より調べやすくなったほか、詳細で信頼性のある解説にも注目したい。

さらにジェンダー、ダイバシティーにも配慮した豊富な例文や、日本語能力試験の基準が付記されている。

日本語教育のロングセラー辞典が25年ぶりに改訂！『日本語文型辞典 改訂版』を、この機会に手に取ってみては。

くろしお出版書籍情報ページ：https://www.9640.jp/book_view/?949

(江崎貴子)