6月24日(土)、三重県・志摩市の伊雑宮(いざわのみや)で「伊雑宮の御田植式2023」が開催される。
重要無形文化財にも指定されている、歴史ある神事
「御田植式」は伊雑宮に古くから続く神事。「磯部の御神田(おみた)」の名で、国の重要無形文化財に指定されている。
約2000年前、伊勢神宮に贄の神饌を奉納する御贄地(みにえどころ)を探していた倭姫命(やまとひめのみこと)は、海産物が豊富な志摩地方をその地に定めた。そのとき、この地に真名鶴が稲穂を落としたことから、倭姫命は「物言わぬ鳥すら奉るものをと申された」と感心し、この稲穂から天照大神(あまてらすおおみかみ)に供える米を作らせたという。米作りは今もなお神事として脈々と受け継がれ、毎年6月24日に「御田植式」が行われている。
「伊雑宮の御田植式2023」概要
昨年はコロナウイルス感染症対策のため、規模を縮小しての式が開催されたが、今年は例年通りの開催となるため、誰でも見学することが可能だ。なお、今年は「竹取り神事」のみ規模を縮小して開催される。
「伊雑宮の御田植式2023」は8:10頃よりスタート。11:20頃より「竹取りの神事」が、11:30〜12:50頃には「御田植神事」が行われる。その後15:00より、御料田から約2時間かけて伊雑宮一ノ鳥居まで練る「踊込み」を開始。17:00頃の終了を予定している。なお、当日のスケジュールは遅れることがある。また、写真撮影はマナーを守って行うようにしよう。
色鮮やかな装束は青空と新緑に映え、地元の人々の厳かな一連の行事は優美で荒々しくもあり、見る人の心に残ることだろう。志摩に初夏の到来を告げる「伊雑宮の御田植式2023」に参加してみては。
■伊雑宮
住所:三重県志摩市磯部町上之郷374
詳細ページ:https://www.kanko-shima.com/event/5174/
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