長野県上高井郡小布施町にある「北斎館」で、企画展「北斎“水族”館へようこそ!」が、6月17日(土)~8月27日(日)の期間、開催中だ。
誰もが知っている江戸の浮世絵師・葛飾北斎が晩年を過ごし制作に打ち込んだ、信州小布施にある「北斎館」では、年に5回企画展を開催。今回は、北斎が手がけた絵手本やデザイン集を中心に、魚介類をモチーフにした作品を一挙公開する。
北斎が描いた海の生き物たちを展示
あまり知られていないかもしれないが、北斎は海にすむ生き物を数多く描いた。
エビやタコ、カレイやカツオ、タイ、メバル、エイ、サヨリ、イカ、アワビなど私たちに馴染みの深い魚介類から、クジラやシャチ、サメ、はたまた人魚やワニザメといった想像上の生き物まで描いたのだ。神秘的で不思議な海の世界に北斎も興味津々だったことだろう。
そのほか、企画展では海の生き物のほか海にまつわる物語や水・波をテーマにした作品もあわせて紹介する。
夏休み企画やギャラリートークも開催
また、8月5日(土)に、小学生以上を対象にした夏休み企画「家元てっちゃん先生のボトリウム教室へようこそ!」を開催する。
時間は午前の部が10~12時、午後の部が14~16時。各回定員10名で予約が必要。予約開始日は6月24日(土)だ。なお、定員となり次第締め切りとなる。
参加費は1人1,500円(親子で一つでも1,500円でOK)。出来上がったボトリウムは持ち帰ることができる。
さらに、学芸員によるギャラリートークも開催。日程は第1回7月16日(日)、第2回7月17日(月・祝)、第3回8月11日(金・祝)、第4回8月13日(日)で、時間は全て14時~。入館券が必要で当日誰でも参加できる。
信州小布施「北斎館」について
「北斎館」は、葛飾北斎が描いた肉筆画60余点を展示。さらに、80歳を超えた晩年に信州小布施で描かれた、東町・上町の祭屋台天井絵「龍」「鳳凰」「男浪」「女浪」も、世界の至宝と銘打ち、常設展示されている。
来館者は、ワンフロアで映像ホール、第一・二展示室(企画展示室)、第三展示室(肉筆展示室)、第四展示室(祭屋台展示室)を観覧できる。
北斎の描く神秘的な海の世界が楽しめる「北斎“水族”館へようこそ!」をきっかけに、葛飾北斎の世界を楽しんでみては。
■北斎“水族”館へようこそ!
会場:北斎館
住所:長野県上高井郡小布施町小布施485
会期:6月17日(土)~8月27日(日)
開催時間:午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)
入館料:大人1,000円、高校生500円、小中学生300円
休館日:会期中無休
詳細:https://hokusai-kan.com/exhibition/4001/
(ソルトピーチ)