TOY Publishingが出版第1作目として刊行した、韓国の絵本『ダンボール』の日本語版が、2022年12月より全国の書店・オンライン書店で好評発売中だ。
ダンボールが世界を食べ尽くす
『ダンボール』1,980円(税込)は、使い終わったダンボールたちがわたしたちの世界を食べ尽くしてしまうという、おそろしい話。
同書の文は、ユン・ヨリムさん、絵はイ・ミョンハさん、翻訳は、わたなべなおこさん。
今日もトラックは何百個ものダンボールを積んで荷物を届ける。
“ピンポーン”「きたぞ きたぞ」ワクワクしながら中身を確認、いらなくなったダンボールはポイっ。
それぞれの部屋から捨てられたダンボールは、積もりに積もり、いつの間にかビルよりも高くなる。
すると突然「からっぽだー!」と叫び、世界のすべてをむしゃむしゃと食べはじめた!?
果たして、世界を飲み込んだダンボールたちがなりたかった夢とは?そして食べられてしまった人々と世界はどうなるのだろう?
コミカルな内容のなかに、ずっしり大切なものがつまっている。
読者からの感想をチェック
そもそもダンボールは何でできていて、その元は何でできていたのだろう。リサイクルする以外に何ができるだろう。SDGsを推進し、未来にきれいな環境を残すために何をすることができるのだろう。
その答えは、絵本の中には描かれていない。
同書を読んだ読者からは、“ゴミや環境問題を考えさせられる絵本。エンディングが身につまされます。”、“高齢化+コロナ禍でより一層ダンボールを消費する社会になっている。消費教育を家族で考える良い本に出会ったと思う。”など声が寄せられている。
この夏『ダンボール』を楽しみながら読んで、消費社会・SDGs・環境問題について考えてみては。
TOY Publishing:https://store.shopping.yahoo.co.jp/toy-publishing/
ダンボール:https://youtu.be/oNDWfwTzsEQ
(江崎貴子)