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【埼玉県旧栗橋町(現久喜市)】旧市町村一周と写真Vol.13/写真家 仁科勝介

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旧栗橋町(現久喜市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、埼玉県旧栗橋町(現久喜市)を写真とともに紹介する。

Vol.13/埼玉県旧栗橋町

この辺りは関東平野が広がっていて、茨城県や千葉県、栃木県も距離的に近く、身近に感じられる。旧栗橋町は2010年に久喜市と合併したまちだ。栗橋駅の周辺を散策すると、ゆったりした時間の流れがそこにはあったのだった。

栗橋駅の近くへ。

どこか懐かしさがある。

丸ポストを見つけた。

ゆったりした時間だ。

道のわかれ方に、土地の時間を感じる。

後日、仕事で都内の地下鉄に乗っていたとき、東急田園都市線の行き先に「南栗橋」と書かれた文字を見てハッとした。これは旧栗橋町にある、南栗橋駅を指しているのだ、と初めて気づいたからだ。それまでは、南栗橋駅は埼玉県のどこかで、でも、きっと用事がなければ訪れることもないだろうし、その場所を確かめようと考えたこともなかった。それが、旧栗橋町を訪れたことで、存在が実感として確かなものになった。「この電車は、あの土地に通じているんだ…」土地を知ることで存在は身近になる。今度は電車で南栗橋駅に行ってみたくなった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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