日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧鷲宮町(現久喜市)を写真とともに紹介する。
Vol.14/埼玉県旧鷲宮町
旧鷲宮町は、アニメの聖地としても知られている。鷲宮神社が舞台とされ、大きな「聖地巡礼」の流れも生んだ。神社とアニメが組み合わさった土地は、ほかにも多い。今ではオリジナルのキャラクターを生み出している神社もある。神社という歴史と、アニメという新しい存在の組み合わせが、私たちの心に届くものもあるのだろう。
鷲宮神社から鷲宮駅までをひと通り歩いた。小さな川の水面は凪いでいて、静かな時間が流れていた。また鷲宮神社は大変古い歴史を持つ神社で、吾妻鏡にも登場している。そうした場所が現代も残されていることは、とても貴重だろう。
ちなみに、鷲宮と似た名前として、東京には「鷺宮」がある。似て非なるというのもやはり面白いと感じられるのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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