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【埼玉県旧菖蒲町(現久喜市)】旧市町村一周と写真Vol.16/写真家 仁科勝介

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旧菖蒲町(現久喜市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、埼玉県旧菖蒲町(現久喜市)久喜市を写真とともに紹介する。

Vol.16/埼玉県旧菖蒲町(現久喜市)

まず何より、植物の名前が町名だという自治体は珍しいだろう。もちろん誰か一人の判断で名前がつけられたわけではないだろうし、町の方々によって、菖蒲という名前が選ばれたことを想像すると、美しい歴史だなあと思わずにはいられない。名前の通り、旧菖蒲町では6月下旬にかけて、あやめとラベンダーの季節に「ブルーフェスティバル」が開かれる。

菖蒲総合支所の前にて。

支所内の、本多静六記念館にも訪れた。

展望台からの眺め。

放課後の時間。

グリーンセンターにて。地元の食材が幅広く販売されていた。

本多静六記念館は印象深い展示だった。本多静六は、「日本の公園の父」と言われている。そして、旧菖蒲町の出身だ。以前、日比谷公園の歴史を調べていたときに、本多静六が日比谷公園を設計したことを知った。日本で最初の西洋式公園であった。記念館では、明治神宮の森づくりにも大きく関わっていたことも紹介されていた。100年を見越しての造林計画。そして、今の明治神宮があること。最近の明治神宮外苑の再開発の話題について、本多さんならどう思うだろう。それに、巨木の調査で全国を転々と巡っていたことも知った。熱意あるすごい方だ。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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