岩手県花巻市石鳥谷町の八幡地区で取り組まれている「八幡田んぼアート」が見頃を迎えている。今年は6月に運行を終了した「SL銀河」に感謝の気持ちを込めたデザインとなっている。
今年は「SL銀河」のデザインに
「八幡田んぼアート」は、JR東北本線の石鳥谷駅~花巻空港駅の東側の沿線に面しており、列車の車窓からも楽しめる。自動車の場合は石鳥谷生涯学習会館、石鳥谷体育館の駐車場から眺めることができる。
「八幡田んぼアート」は、地域の活性化と交流人口の拡大を目指して2010年度から取り組みが始められた。毎年、宮沢賢治や花巻にまつわるデザインをあしらっている。
今年は6月3日(土)から4日(日)にかけて、八幡まちづくり協議会が中心となって手作業で苗を植えた「SL銀河」のデザインの田んぼが楽しめる。
SL銀河について
C58形蒸気機関車239号機は、1940年6月に製造され、1972年に廃止になるまで、32年間のうち27年間宮古機関区を中心として岩手県内で活躍した。
引退後は盛岡市青山4丁目の県営運動公園内の交通公園に保存されていたが、2014年よりSL銀河として復元され、今年6月11日まで運行していた。
SL銀河の外観・内部は、釜石線(当時は岩手軽便鉄道)を舞台に描かれた宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をテーマとしており、賢治の世界観を存分に楽しむことができた。
たくさんの人々に愛されたSL銀河は、6月をもって運行が終了したが、田んぼに描かれたSL銀河の雄姿は10月初旬に稲刈りするまで楽しむことができる。
季節の移り変わりとともに日々変化する田んぼアートを見に行ってみては。
花巻市公式サイト:https://www.city.hanamaki.iwate.jp/kanko/oshirase/1014743.html
(yukari)