Reen Barrera, Take My Hand, 2023,Acrylic on canvas,152.4×243.8cm

東京・新宿にある√K Contemporary(ルートKコンテンポラリー)は、8月5日(土)～26日(土)の期間中、フィリピン出身の現代アーティストReen Barrera(リーン・バレラ)さんの日本初となる個展「Yes, Can Do!」を開催する。

アーティスト紹介

Reen Barrera Profile Photo

リーン・バレラさんは東南アジアをはじめ、アメリカの美術館やギャラリーでの個展を開催し、世界のコレクターの注目を集めるアーティストの1人である。

Off The Bat, 2023, Acrylic on canvas, 121.9×121.9cm

幼少期に多くを持たずに育ったバレラさんは、周りにあるスクラップを集め、おもちゃを自分で作り遊んでいた。幼少期の体験で養われた、社会的立場や経済的困難を乗り越えて自身の運命、人生を切り開いていくという信念は、彼の作品群を通して鑑賞者に訴え何かを残していく。

作品について

バレラさんの作品には、ヒューマニズム的思想が写し出され、人に対する思いやりや期待、そして様々な障壁を生み出す社会に対する批判が同時に存在し、そこからの脱却ともいうべき、新たな未来を創造するための子ども達へのメッセージが込められている。

同展では、チャーミングでどこか懐かしみのある姿の中に鋭い眼差しを帯びたキャラクター「Ohlala(ウララ)」と「Duge(デュゲ)」をモチーフとした平面作品と木彫に加え、キネティックな動く木彫作品「automata」も出展。さらに実験的な抽象作品も展示し、彼が表現する世界感を楽しめる。

Ohlala, 2023, Acrylic on canvas, 61×61cm

「Ohlala」の顔には「It’s written all over your face(顔に書いてあるよ)」というフレーズを表す記号やパターンが描きこまれ、「表情は言葉を越えてコミュニケーションする」というメッセージが。犬のキャラクター「Duge」は、「Dog」をフィリピンの原住民族のビサヤ族のアクセントで発音した言葉で、彼の家族が話していた言葉のアクセントへのオマージュ。

アーティスト本人によるギャラリーツアーも

同展のオープニングにあわせてバレラさんが来日。初日となる8月5日(土)には、アーティスト本人によるギャラリーツアーを開催する。1回目は15:00～、2回目は17:00～。参加希望者は開催日時にギャラリーに来廊すると、申込み不要で参加できる。各回約30分ほどのツアーを予定。

なお、イベント開催詳細は変更になる可能性がある。来廊の際は同展WebまたはSNSにて確認を。

この機会に、「Yes, Can Do!」を鑑賞しに、√K Contemporaryに足を運んでみては。

■「Yes, Can Do!」
会期：8月5日(土)～8月26日(土)
アーティスト：Reen Barrera
会場：√K Contemporary
住所：東京都新宿区南町6
Web：https://root-k.jp/exhibitions/reen-barrera_yes-can-do/

(さえきそうすけ)