日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧名栗村(現飯能市)を写真とともに紹介する。
Vol.37/埼玉県旧名栗村(現飯能市)
飯能市から入間川上流に沿って進んでいいくと、旧名栗村がある。川沿いに現れる集落も綺麗で、日本の暮らしを感じられた。そして、まちなみを眺めながら、今まで知らなかったなあと声が出た。名栗庁舎や有間ダムへ訪れた。
かつては村だったという名残も、節々で残っていた。旧名栗村からは、東に進んでいけば秩父があるし、南で県境を跨ぐと、奥多摩も近い。やはり自然がすぐそばにある地域で、四季折々の景色があるのだろうと思う。
豊かな自然、美しい川、星空といった魅力は、日本の様々な場所で広がっているし、たとえば観光地として知名度を得ていくべきなのか、みたいなことも、まちによって異なるように思う。何より大切なことは、名栗に関わりを持つ方々が、ここに広がるものに誇りを持てることではないだろうか。
次回は、埼玉県秩父市を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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