ルッチフルーツデザインスタジオは、若手桃農家グループ「クダモノビト」とのコラボレーション商品、皮ごと食べられる硬い桃「硬質桃」を販売している。なお、販売受付期間は8月31日(木)までだ。
山梨県民の多くの人が硬い桃を好む
桃というと柔らかいイメージを持っているのではないだろうか。それは柔らかくジューシーになった状態でユーザーの手元に届くように出荷されているからだ。
しかし日本一の生産量を誇る山梨県内では桃は「柔らかい派or硬い派」問題があるという。実は山梨県民の多くの人が硬い桃を好むそうだ。
生産地で硬い桃が好まれる理由は、桃の一番甘い部分は皮の直下にあり、硬い桃であればリンゴや梨のように違和感なく皮ごと食べられるから。
そのみずみずしくさっぱりとした甘さは何個でも食べられるような癖になる美味しさ。皮の周囲が甘い梨に近いという。朝採りの硬い桃を水で洗って皮ごと食べるのが最高に美味しいという農家も少なくないそうだ。
硬い桃があまり流通していな理由
桃は樹上で100%完熟させ柔らかくしてしまうと輸送中に高確率で傷んでしまう大変にデリケートな果物。そのため、プロの経験によって輸送中に柔らかくなることを考慮してギリギリまで熟度を上げつつ少し硬い状況で収穫され、柔らかくなってユーザーの手元に届くように発送されている。
そのタイミングは見極めが難しく、見誤ると硬くて熟度が足りないものが手元に届くことになる。これが硬いものは甘くないという認識を生む一つの要因なのかもしれないと同社は考えている。
果樹栽培に適した恵まれた土地で、桃に命を懸ける桃職人に育てられる高品質な桃だからこそ、硬い美味しさが実現する。
「硬質桃」は、蕾の段階から選びに選び抜かれ、最後の最後に残ったものだけが出荷される。
当然ながら、硬ければ美味しいわけではないので注意を。
糖度14度・硬度2kgの基準でチェック
「桃は当たりはずれが多いクダモノ」と言われる。通常、桃の糖度の目安は12~13度ほどと言われている。
しかし桃の味は収穫直前の天候によって大きく左右される。収穫前の10日ほどの間に晴天が続く場合は糖度が上がるが、逆に雨が続く場合は甘さが上がりにくくなるという。しっかりと選果していても「当たり外れが多い」といわれるのには、こうした理由がある。
収穫期は大変に忙しくなるために畑の一部の糖度をチェックして、まとめて収穫してしまう場合も少なくない。しかしルッチフルーツデザインスタジオは、収穫時にひと玉ひと玉、フルーツオーガニックソムリエ有資格者が糖度14度・硬度2kgの基準でチェックを行っている。
明るく愉快な若手桃農家5人グループ
「桃の品質は生産者の人柄が出る」と言われている。職人気質なまじめさと、明るく愉快な若手桃農家5人グループ「クダモノビト」。
メンバーひとり一人が良質な桃をユーザーに届けられるように個々の農家として日々努力する一方、桃源郷の景色を次世代に繋ぐために、地元小学校への課外授業・地域振興イベントなど様々な活動に積極的に参加している。
そんな彼らの最高に美味しい硬い桃、「硬質桃」をこの機会に試してみては。
詳細ページ:https://www.rucci.co.jp/hardpeach
(角谷良平)