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“誤嚥性肺炎”をゼロにすることを目指すプロジェクト、デイサービスにて開始

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介護者による口腔ケアで高齢者の“誤嚥性肺炎”ゼロを目指しているクロスケアデンタルは、8月で5周年を迎えた。

今回、全国で延べ100事業所以上が参加の「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト(以下ゼロプロ)」で施設系事業所おける肺炎を劇的に減らしてきた取り組みを、新しくデイサービスで開始した。

デイサービスを拠点に「ゼロプロ」を実施

同社では「ゼロプロ」を通して特別養護老人ホームを中心に、介護の口腔ケアで高齢者を“誤嚥性肺炎”から守り命を救ってきた(※1)。

これまでの取り組みで、要介護度が低い方であっても口腔内の健康状態が良くないということが明らかとなってきたため、この度デイサービスでの取り組みを開始したという。


デイサービス利用者は自立度が高い人が多く、口腔ケアは基本的には自身でする人が大半。しかし、実際にOHAT-J(※2)を用いて口腔内の評価をしてみると、健康状態が良くない利用者が施設系事業所よりも多いことが明らかに。

そのため、通所系介護事業所であるデイサービスを拠点に「ゼロプロ」を実施することで、高齢者の中でも比較的要介護度が低い人の口腔内の健康状態を改善し、QOLを高める取り組みが新たに開始された。

SDGsの推進を図る

福岡市のスターフィールドデイサービスセンターでは、この取り組みのモデル施設として7月より「ゼロプロ」へ参画。デイサービス職員による定期的な口腔ケアも実施されている。

利用者からは、“自分ではなかなか取れなかった口の中の汚れも取れ、スッキリして気持ち良い”などの声も寄せられ、反応も上々だという。

唾液の分泌を促すリハビリ

また、この取り組みは、SDGs「3 すべての人に健康と福祉を」3-4(※3)を促進する取り組みだ。今後は通所系事業所だけでなく、在宅介護の方へも口腔機能向上に伴う肺炎予防プログラムを届け、さらなるSDGsの推進を図っていく。

“誤嚥性肺炎”ゼロを目指すクロスケアデンタルの取り組みを、この機会にチェックしてみては。

誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト:https://crosscare-dental.jp/goen-zero-project
クロスケアデンタル:https://crosscare-dental.jp/

※1 誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトについて:介護現場に正しい口腔ケア(ゼロプロ式口腔ケア)を届け、高齢者の肺炎のほとんどを占める“誤嚥性肺炎”をゼロにすることを目指すプロジェクト。
(実績)特別養護老人ホーム マナハウスでは、平成28年10月より誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトに取り組み始め、介護職員が週2回の口腔ケアを行ったことで 1年間で誤嚥性肺炎による入院日数は約4分の1に減らすことができた。
※2 OHATとは“Oral Health Assessment Tool”の略で、看護、介護スタッフが障害者や要介護者の口腔問題を評価するための口腔アセスメントツールのこと。Dr.Chalmersらによって作成され、評価項目は、口唇、舌、歯肉・粘膜、唾液、残存歯、義歯、口腔清掃、歯痛の8項目ある。それぞれ健全から病的までの3段階に分類される。
※3 2030年までに、予防や治療をすすめ、感染症以外の病気で人々が早く命を失う割合を3分の1減らす。心の健康への対策や福祉もすすめる。

(江崎貴子)

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