山梨県韮崎市では、山岳観光推進の実証事業として、JR中央線「韮崎駅」から「甘利山(あまりやま)」への乗り合い制タクシー「甘利山タクシー」を、10月29日(日)まで土日を中心に運行している。
山とまちをつなぐ乗り合い制タクシー
「甘利山タクシー」は、手軽なハイキングで富士山や甲府盆地の展望を楽しめる「甘利山」への乗り合い制タクシー。「韮崎駅」からの二次交通を整え利便性を向上させるとともに、まちなかの店舗や宿泊施設等への利用促進にもつなげたいと、市の地域おこし協力隊が企画した。韮崎市が誇る山岳観光資源を活用した「山」と「まち」をつなぐ取り組みを通じ、地域活性の一助となるよう継続的な実施を目指している。
6月のプレ運行を経て、7月22日(土)~10月29日(日)の期間の指定日に、市内タクシー会社と連携し、通常片道6000~7000円かかる韮崎駅⇔甘利山駐車場間を、1名片道2000円にて運行中。乗車定員は各便1名~4名。運行便数は1日4便で、行きが9時と11時、帰りが14時半と16時半。事前予約カード決済制となっており、前日17時までの予約が必要だ。
切り絵作家・後藤郁子さんデザインのステッカー
乗車する車両には甘利山オリジナルデザインのラッピングシートを貼付し、まちと山とをつなぐイメージツールとして市内を走行している。さらに下山後も甘利山や韮崎市を身近に感じてもらえるよう、乗車した人には同デザインのオリジナルステッカーをプレゼント。ステッカーのデザインは、韮崎市在住の切り絵作家・後藤郁子さんによるものだ。また、同ステッカーの提示で韮崎大村美術館/白山温泉での割引特典も用意されている。
気軽にハイキングを楽しめる「甘利山」
甘利山は、韮崎市の南西部に位置する標高1731mの南アルプス前衛の山。最寄り登山口となる標高1650mの甘利山駐車場までは、韮崎駅から車で45分程でアクセス可能。駐車場から徒歩10分で富士山や甲府盆地の大展望がのぞめ、さらに約20分程で山頂まで登頂することができ、気軽にハイキングを楽しめる。
山頂から先にもトレッキングコースが整備され、登山装備が必要となるが、奥甘利山や御所山、千頭星山などへの往復登山を楽しむこともできる。
甘利山の山頂一帯は半自然草原となっており、6月に満開となるレンゲツツジのほか、夏には行くたびごとに異なるカラフルな花々が足元を彩る。
日によっては麓から10℃ほども気温が下がるため、猛暑とは無縁の清涼感ある避暑地としてもおすすめだ。
秋にはカラマツや草原地帯の紅葉が素晴らしく、季節を通じた自然の変化が楽しめる。
また、駐車場に隣接する「甘利山グリーンロッジ」に宿泊すれば、日の出や雲海に浮かぶ富士、南アルプスに沈む夕日に出逢えるチャンスも高まる。
同ロッジには、今年から併設キャンプサイトも本格オープンし、新たなファンも増えつつある。
現在、韮崎駅周辺にはカフェやレストランなどの新規店舗も増えつつあり、電車の待ち時間にはのんびり街歩きしながら楽しめるスポットも点在している。
ハイキング・登山に、お得で便利な「甘利山タクシー」を利用してみては。
甘利山タクシーHP:https://sites.google.com/view/amariyama-taxi
韮崎やまナビInstagram:https://www.instagram.com/nirasaki.yamanavi/
(山本えり)