ホワイトループが運営する地域特化型ランキングサイト「LOCAL BEST(ローカルベスト)」は、47都道府県の1,613人を対象に水道水の満足度に関する調査を実施。
水道水をそのまま飲んでいるかどうかを満足度の指標として、水道水が美味しい都道府県をランキング形式で紹介中だ。
水源の綺麗さが重要
調査によると、水道水の満足度ランキング1位は長野県、2位は青森県、3位は鳥取県、4位は熊本県、5位は新潟県と、豊かな自然と水源を有する都道府県が並んだ。
“蛇口をひねるとミネラルウォーターサーバーが出てくるような感覚(青森県/40代女性)”、“子どもから大人までみんな水道水の水をそのまま飲んでいる(長野県/40代男性)”などのコメントが挙がった。
水道水の味を決めるのは水源の綺麗さだけではないが、水源が綺麗であれば浄化薬剤や殺菌用塩素の量がわずかで済むため、美味しい水道水を作ることができる。
北アルプスを有する長野県、八甲田連峰を有する青森県、奥大山を有する鳥取県、阿蘇山を有する熊本県が上位に並んでいるのは、やはり美味しい水道水を作るには水源の綺麗さが重要であることを示していると言えるだろう。
都市部が水道水の満足度は低い
一方で、水道水の満足度が低い都道府県を低い順に並べてみると、東京、神奈川、埼玉、広島、大阪、福岡などの都市部が並んだ。
都市部の水道水が美味しくないと感じる人が多い原因として考えられる理由は、水源が限られていることや地下水が汚染されやすい環境にあること。それに加えて、都市部に多いマンションやアパートでは水道水を貯水槽に溜めてから各部屋に排水する仕組みになっていることが多く、貯水槽や配管の劣化や管理状況が悪いと水質が悪化しやすくなるという構造上の問題もあるだろう。
自然が豊かな沖縄の水道水の満足度が低い理由としては、水道水に適した軟水の水源がそもそも少ないことが考えられる。海に囲まれていることからも分かる通り、ミネラル分が多く水の硬度が高すぎて、水質に関わらず日本人が美味しいと感じにくいとされているそう。
また、山口県、長崎県、奈良県、和歌山県などは豊かな自然があるものの、水質が下がる何らかの原因があると考えられている。その結果として水道水の塩素濃度を高くせざるを得なくなり、それが水道水の美味しさに影響を与えている可能性がある。
全ての集計データは「都道府県別の水道水についての満足度調査」調査結果ページで公開中!この機会に、全国の水道水の満足度についてチェックしてみては。
■調査概要
調査内容:都道府県別の水道水についての満足度調査
調査対象:10代~60代以上までの男女
調査期間:6月4日(日)~8日(木)
調査機関:ホワイトループによる自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:1,613人
詳細:https://local-best.jp/jp/li-jp/water-server_column_tap_water/
LOCAL BEST:https://local-best.jp/
ホワイトループ:https://whiteloop.co.jp
(江崎貴子)