トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

ENTAME

【東京都江東区】上根拓馬氏の個展「世界はエレメントに満ちている」、EARTH+GALLERYにて開催中

このエントリーをはてなブックマークに追加


gallery neo_はEARTH+GALLERYにて、上根 拓馬(かみね たくま) 個展「世界はエレメントに満ちている」 Takuma Kamine Solo Exhibition [Elements that fill the world]を9月9日(土)~24日(日)の期間、開催中だ。

『畏怖と畏敬の念』をダイレクトに表現

関西出身の現代アーティスト上根氏の制作は、幼少期に頻繁に訪れた寺で出会った多くの仏像たちがまとうただならぬ存在感に強い畏怖の念を感じた記憶、また同時期のSF映画や、アニメ、ガンダムに代表するジャポニスム的ロボット表現などのサイエンスフィクションに見るサブカルチャーに魅了され、その製作者たちが生み出した未来的造形表現に衝撃に似た感動を覚えたことが根幹にある。

上根氏はもともと絵画専攻であったものの、フィギュアという形式に変容させながら、作品の細部までコンセプトに忠実に再現を試み立体作品群を制作し続けてきた。

その探究心は、今や幼き日に仏像のたたずまいや、サブカルチャーの作り手の思考から感じ取った『畏怖と畏敬の念』をダイレクトに表現するための重要な要素の一つとなり、提示される作品群は、親しみのある「フィギュア」という存在でありながら観るものの前に仏像のごとく静謐(せいひつ)をたたえ鎮座する。

フィギュアをフォーマットとした表現手段

土着の神々や仏教など、宇宙を構成する様々なものに祈りをささげてきた太古の日本。SF映画やアニメ、ジャポニスム的ロボット表現などのサブカルチャーに羨望のまなざしを向ける現代日本。

双方が混ざり合わさることで生み出される、リアルな日本なるものという概念を「Guardian(ガーディアン)」というフィギュアをフォーマットとした表現手段を中心に提示し続けてきた上根氏は、さらに神話・物語性を加え、近年は神獣・瑞獣(ずいじゅう)等へと表現を派生している。

上根 拓馬 個展「世界はエレメントに満ちている」 Takuma Kamine Solo Exhibition [Elements that fill the world]では、近作と新作を、エレメントという言葉のくくりにより再構成していく。

空間を満たしていく4種類のエレメント

Marici 陽炎

光のエレメント表現として、摩利支天をコンセプトとしたインスタレーションである「Marici」、

CIRCLE OF HOMURA

炎のエレメント表現として、四天王と焔(ほのお)のテクスチャの立体作品「Circle of Homura」、

GUARDIANS CELESTIAL BEAST,AIRAVATA

水のエレメント表現として、龍王をコンセプトとした立体作品「Guardians Celestial beast,Airavata」、重力のエレメント表現として、等身大の頭の立体作品「The Guardian Head of Gravity」の4種類のエレメントの意味性を隠喩的に内包した作品群が空間を満たしていく。

「人生において、過去から未来に向けて蓄積され続けてゆく様々な思考や精神性を内包するための聖櫃(せいひつ)・匣(はこ)としての役割を担っていくのかもしれない」と語る上根氏の個展へ足を運んでみては。

■上根 拓馬 個展「世界はエレメントに満ちている」 Takuma Kamine Solo Exhibition [Elements that fill the world]
開催日時:9月9日(土)~24日(日) 12:00~18:00 ※木金土日OPEN
入場:無料
場所:EARTH+GALLERY
住所:東京都江東区木場3-18-17 1F
公式サイト:https://neotsukuba.com/

(角谷良平)

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事