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沖縄県伝統工芸品「琉球びんがた」×「壺屋焼」のコラボギフトセットが数量限定で登場

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「琉球びんがた」を伝承し発展を目指す琉球びんがた普及伝承コンソーシアムは、沖縄県伝統工芸品の「琉球びんがた」と「壺屋焼」の産地コラボレーションを実施。互いの工房の文様を表現したギフトセットを開発し、9月11日(月)より琉球びんがたオンラインストア、育陶園店舗にて販売している。価格は15,070円(税込)。

沖縄を代表する工芸品「琉球びんがた」と「壺屋焼」

沖縄県は、琉球王朝時代より独自の文化を育んできた。染物である「琉球びんがた」、そして焼き物である「やちむん」は、どちらも長い時間を積み重ね、いまに至る沖縄を代表する工芸品だ。

「琉球びんがた」は、沖縄の特色を鮮やかに表現する型染め。起源は15世紀ごろまで遡り、戦前までは琉球衣装として、戦後には和装として多く染められた。中国やインド、ジャワの更紗などの染色技術を基に生まれたといわれている。

「壺屋焼」は、ほかに類がない多様な陶芸技法。1609年に薩摩・島津藩が琉球に侵攻してくると、南方の国々との交易でも様々な制約を受け、利益も搾取されるようになった。琉球王府は、生活道具である「やちむん」を自国でつくる必要に迫られ、この時からやちむんづくりが進んでいく。1682年には、製陶で産業振興を推し進めようという王府の政策のもと、涌田、知花、宝口の3つの窯が牧志村の南(現在の壺屋)に統合される。これが「壺屋焼」の歴史のはじまりだ。

産地コラボによるギフトセットが登場

今回、「琉球びんがた」「壺屋焼」の特徴や良さを、これまで接点がなかった人にも知ってもらうきっかけづくりとして、産地コラボレーションを実施。各産地で活躍する2つの工房「知念紅型研究所」「育陶園」が、それぞれの作風に敬意を払いながら、沖縄の新しいギフトセットを共創した。


セット内容は「風呂敷」1枚と「ライスボウル」2個で、それぞれに各工房の人気の図柄、文様があしらわれている。図柄や文様にはそれぞれ縁起の良い意味があり、先人たちの思いが込められている。

知念紅型研究所の“ふくら雀”


知念紅型研究所による愛らしい“ふくら雀”は、冬の寒さに羽毛を膨らませる姿から豊かさを表現している。

かつて琉球王朝士族に仕えた知念家、城間家、沢岻(たくし)家は、紅型三宗家と呼ばれている。知念紅型研究所は、1972年、知念家の流れをくむ知念貞男氏により創設。今回のコラボレーションでは、十代目の知念冬馬氏が、祖父である貞男氏が愛した“ふくら雀”を染めた。

育陶園の“唐草”と“菊文”


育陶園による“唐草”は、四方八方に限りなく伸びるさまから、延命・長寿、子孫繁栄を意味する。また、“菊文”は太陽の恵みを象徴する花で、病気を治し、寿命を延ばすと考えられた文様だ。

高江洲家は先祖代々壺屋に土地を賜り「壺屋焼」をつくってきた。戦前は一時満州に移り住んだが、戦後帰還。五代目で“現代の名工”となった高江洲育男氏が高江洲製陶所を設立した。1988年に壺屋やちむん通りに店舗を構えた際に「人も陶器もここで育って大きくなってほしい」との思いをこめて育陶園となった。

「琉球びんがた」×「壺屋焼」のギフトセットを手に入れて、沖縄の伝統文化を感じてみては。

琉球びんがたオンラインストア:https://bingatadesign.com/

(山本えり)

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