日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧吉井町(高崎市)を写真とともに紹介する。
Vol.61/群馬県旧吉井町(高崎市)
2009年に高崎市と合併した、旧吉井町。鏑川(かぶらがわ)の南部に位置し、高崎市街地からはかなり離れている。甘楽町や富岡市が近い、静かなまちだ。
最初に上野三碑のひとつである、多胡碑を見に行った。多胡碑が誕生したのは和銅4年(711年)ごろとされ、日本に現存する石碑の中で4番目に古い。711年ごろに人々が生きていた証が、石碑として残されていることに、凄みを感じてしまう。
多胡郡総鎮守の辛科神社を訪れる。渡来人がつくったとも言われている神社だが、雰囲気も古く、今まで見てきた日本の神社とは違う感じがした。市街地も静かな時間が流れていたが、高崎市の街中の賑やかさとは異なる姿に触れられたことはうれしかった。
次回は、群馬県旧群馬町(高崎市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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