日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧群馬町(高崎市)を写真とともに紹介する。
Vol.62/群馬県旧群馬町(高崎市)
高崎市の市街地から北側に位置する、旧群馬町。2006年に高崎市と合併するまでは群馬県の群馬町だったわけで、大きなまちのように感じられるけれど、落ち着いた住宅地が広がっている。
朝の三ツ寺公園に訪れると、池を見て清々しい気持ちになった。近くには上越新幹線が走っている。長閑な住宅地に流れている時間が心地良い。
群馬支所の近くを散策した。自転車に乗って通学する人もいれば、家の前の植物に水やりをしている人もいる。勝手に日常の中に入り込んでいるだけで、ぼくがいようがいまいが、ここに流れている時間は変わらない。どんな場所でも生きた時間が流れている。
次回は、群馬県旧箕輪町(高崎市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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