日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県富岡市を写真とともに紹介する。
Vol.68/群馬県富岡市
富岡市といえば、世界遺産である「富岡製糸場」が挙げられることは言うまでもないだろう。ただ、一度訪れたことがあるので、違う場所へ行ってみることにした。一之宮貫前神社と、群馬県立世界遺産センターへ。
世界遺産センターは、『「世界を変える生糸の力」研究所』と名付けられていて、館内では富岡製糸場の歴史を中心に知ることができる。富岡製糸場が果たした大きな役割は、「製紙」における分野だ。技術の発達により、増産が可能になった養蚕から、大量の製紙を実現させた。そして以前訪れた、養蚕技術を全国に広めた高山社跡(藤岡市)の紹介もあって、話もつながっていく。すなわちチームプレーだし、国全体の流れでもあった。
次回は、群馬県安中市を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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