国際環境NGOサーフライダーファウンデーションジャパンが、無料で参加できる、国内最大級の市民参加型ゴミゼロイベント「カーニバル湘南」を、文化の日・11月3日(金)に、神奈川県立辻堂海浜公園にて開催する。
4つの主要気候変動指標が最高値を更新
2021年、世界気象機関(WMO)は、「温室効果ガス濃度」「海面上昇」「海水温度の上昇」「海洋酸性化」といった4つの主要な気候変動指標が最高値を更新し、生態系に有害かつ長期的な影響を及ぼしていると、未だかつてない地球の危機的状況に警報を鳴らした(国際連合広報センターHP参照)。
また、今年6月には、国連で初となる公海の“生物多様性”を守る、国連公海条約案が採択され、海洋での商業活動に対する環境影響評価のルール化、海洋遺伝資源等の公正な分配、プラスチックごみ等を含む海洋廃棄物への対応等、公海全体の保護という視点の他、各国での経済的な格差が出ないよう、資源の公正な分配にも配慮されている。
湘南の未来を考える野外イベント
かねてより、日本の海岸環境の保護を目的として活動を行ってきた、国際環境NGOであるサーフライダーファウンデーションジャパンは、環境に興味のあるすべての人が、楽しみながら環境に関連する様々な取組や気候変動の現状について、「知る」「学ぶ」「考える」「参加する」機会を提供。
昨年の文化の日には、2030年までに日本中の全てのイベントのゴミゼロを目指し、ゼロ・ウェイストの実現とSURF2050VISION シンポジウムを中心に湘南の未来を考える野外イベント「カーニバル湘南」を、海と森に恵まれた湘南で初開催した。
徹底したゴミゼロの取り組みを実施
「カーニバル湘南」は、戦前から30年続いた「鎌倉カーニバル」、令和元年の文化の日に開催した「カーニバル00in高知」のふたつのカーニバルが源流にあるイベント。ゴミが出ないイベントの気持ちよさや、自分のカップで飲むビールの美味しさ、ワクワクする街づくりを皆で考える一日を過ごすことができる。
昨年のイベントは来場者は1万人を突破し、来場者の約半数が「マイ食器」を持参、出展者は「使い捨て容器を提供しない」という徹底したゴミゼロの取り組みを実施して、イベントは盛況のうちに終了。
そして今回、多くの声を受け、11月3日(金)10:00~15:00に第2回「カーニバル湘南」の開催が決定し、各取組を通じて、持続可能な開発目標SDGsの掲げる17の目標のうち、8つの目標の達成を目指す。
マイ箸を持参してイベントに参加
イベント当日は、地球環境や海洋保全を配慮した生活様式を考える“#OCEANFRIENDLYLIFESTYLE”をテーマに、賛同企業やローカルマルシェが出店。今年はZ世代集団プロデュースによる、漂着ゴミを使った「エシカルファッションショー」のほか、ワークショップやアウトドアフィットネス、チャリティーコンサート、シンポジウム、タンブラーやお皿、カトラリー等の販売なども行われる予定だ。
“来場者もゴミゼロを当たり前に。”という考えのもと、マイ箸持参7割を目指す今年。運営者と参加者が一体となり、ゴミの出ないイベントを実現しよう!
■神奈川県立辻堂海浜公園
住所:神奈川県藤沢市辻堂西海岸3丁目2
イベントHP:https://www.surfrider.jp/category/carnival-shonan/
※一部画像はイメージです。
(佐藤ゆり)