やっとかめ文化祭実行委員会は、まちを舞台に長い歴史の中で育まれてきた名古屋の文化や物語と出会える祭典「やっとかめ文化祭 DOORS」を、10月28日(土)~11月19日(日)に開催する。
円頓寺商店街や名古屋城、大学のキャンパスから路上までもがこの祭典の舞台に。身近なまちなかや劇場で伝統芸能を体感できる「まちなか芸披露(7プログラム)」、まちを教科書に学ぶ「まちなか寺子屋(19講座)」、なごや好きのガイドさんと一緒にめぐる「まち歩きなごや(30コース)」など、約80のプログラムが目白押しだ。各企画のチケット販売もスタートしている。
「やっとかめ」=名古屋弁「おひさしぶり」
「やっとかめ」とは、名古屋弁で「おひさしぶり」という意味。2013年より開始し、開催11年目となる今年は、「やっとかめ文化祭」から「やっとかめ文化祭 DOORS」に名称を変更してリスタートする。
江戸時代、尾張徳川家のもとで育まれた狂言や能、まちに息づくささやかな物語、技を伝える愛らしい和菓子たち。「芸どころ名古屋」を深堀りし、探しあててきた色とりどりのたからものを大切にしながら、名古屋の文化の入り口となるさまざまな扉を用意する。みんなが次々に扉を開けたくなる、そんな名古屋文化の祭典。まだ知らなかった名古屋に出会えるはずだ。
プログラム例を紹介
「まちなか芸披露」では、時を越えて現代に伝わる歌舞伎や狂言、より取り見取りのワークショップ、DJブースや普段あまりお目にかかれない民族楽器などが登場する「まるごと一日やっとかめ祭り in 円頓寺商店街」や、
過去に「やっとかめ文化祭」に出演した民謡、尺八、津軽三味線の奏者や団体が集結する「民謡・尺八・津軽三味線『未来へ受け継がれし和の音色』」などを開催。
「まちなか寺子屋」では、熱田神宮の御神体・草薙剣はヤマトタケルとミヤズヒメの恋物語がキッカケ!という視点で、人物像や尾張の勢力と王権の関係性をひもとき、現代小説のストーリーを構築する「ヤマトタケルとミヤズヒメの 恋物語」などのプログラムが開催される。
「まち歩きなごや」プログラム例としては、「名古屋木材産業の原点!白鳥貯木場跡地の『白鳥庭園』と『熱田白鳥の歴史館』をめぐる」、
「名古屋のご当地からくり時計めぐり〜万松寺・大須観音・御園通商店街〜」などがある。
そのほか、「なごや和菓子」プログラムとして、文筆家の甲斐みのりさんの「和菓子の原点に還って、名古屋の素朴な和菓子」なども実施される。
名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭 DOORS」で、舞台公演やまち歩きなど、様々なイベントを楽しんでみては。
やっとかめ文化祭 DOORS 公式サイト:https://yattokame.jp
(鈴木 京)