江戸時代からの情緒を残す岐阜県美濃市のうだつの上がる町並みが幻想的な和紙アートで彩られる「美濃和紙あかりアート展」の第30回が、10月8日(日)から開催される。記念すべき30回目を迎える今年度は、約2カ月の期間にわたり見所満載の企画を実施する。
第一部イベント内容
「第30回 美濃和紙あかりアート展」第一部は、10月8日(日)~21日(土)に開催。本格的なアート性の高い作品から、小中学生のにぎやかな作品まで、全国から集まった約280点の和紙アート作品が全長1キロの歴史ある町並みに配置され、新しい和紙あかりアートと町歩きを楽しめる。
10月8日(日)には常盤町~相生町~俵町で、10月21日(土)には泉町~本住町~加治屋町で、「歩行者天国デー」も実施される。時間はいずれも17:00~21:00。両日とも、うだつの町並みの一部を交通規制するので、車などを気にせず子どもから高齢者までゆっくりと作品を鑑賞できることに加え、車が映り込まない「映える」写真も撮りやすくなる。
10月21日(土)にはステージイベントもあり、美濃市に歴史的に伝わる寸劇の「美濃流し仁輪加(にわか)」や、美濃市出身の横田良子さんのコンサートが開催される。
また、「美濃和紙あかりアート展」と任天堂の人気ゲーム「ピクミン」がコラボレーションしたイベント「美濃和紙あかりアート展×ピクミン」も実施。期間中、町並み周辺に設置された「ピクミンのあかり」を探しながらスマートフォン向けアプリ『ピクミンブルーム』でデコピクミンの苗を見つけられる町歩きイベントとなっている。
第二部イベント内容
「第30回 美濃和紙あかりアート展」第二部の期間は、10月22日(日)~11月30日(木)。歴代の選りすぐりのアート作品と美しい紅葉を鑑賞できる。
見所のひとつは、歴代の入賞作品150点の展示。第一部の雰囲気とは異なる落ち着いた町並みの中で、趣のある作品をゆっくり鑑賞できる。
もうひとつの見所は、美濃市内の紅葉スポット。第二部の開催期間には、市内各所が鮮やかで美しい紅葉に彩られていく。大矢田もみじ谷には、ヤマモミジなど約3000本のモミジの木があり、神社本殿への登り口の石段から社殿東側一帯の谷川沿いの美しい自然林は国指定天然記念物だ。例年11月中旬から赤や黄色に色づき、美しい紅葉を見ることができる。
助右ヱ門サのもみじは、紙問屋の武井助右衛門が京都・嵐山のモミジの苗を買って植えたと伝えられている。夜間のライトアップも行い、川面に映る幻想的な風景が楽しめる。
この機会に美濃市を訪れ、美濃和紙の美しさを感じながら、歴史ある町並みでの滞在を楽しんでみては。
美濃和紙あかりアート展特集ページ:https://www.akariart.jp/
■大矢田もみじ谷
住所:岐阜県美濃市大矢田2596
■助右ヱ門サのもみじ
住所:岐阜県美濃市長瀬137-4
(さえきそうすけ)