地域内外の交流・滞在人口の増加を目指すむかつ国で遊ぼう協議会の支援団体である地域おこしNPO「フューチャー長門」は、10月21日(土)の11:00~15:00に、長門市油谷向津具下の楊貴妃の里にて「楊貴妃炎の祭典」を開催する。
限界集落である向津具半島の地域活性のために
「楊貴妃炎の祭典」は、過疎化・高齢化に歯止めのかからない日本海に面した限界集落である向津具半島で、地域活性のために始まったお祭りだ。
地域活性のためには、地域内外の交流や滞在人口の増加が不可欠であるとの考えから、江戸時代よりこの地で行われてきたとされる火渡りと、この地に眠るとされる楊貴妃伝説を融合させ、2011年より地元の若者有志らの発案で始まった。
この地で漂着後に息絶え、里人によって祀られ天女となった楊貴妃の安らかな眠りを妨げようと、秋になると、厄が邪鬼となって楊貴妃の里にやってくるといわれており、向津具半島を見渡す地にある高滝山の山伏が、積み上げたやぐらに火をくべ、煙と炎が空高く舞い上がるなか問答し、邪鬼を払いこの地の安寧を取り戻す。
「火渡り神事」修行体験や地域の子どもたちによる太鼓演奏も
第11回目となる今年の「楊貴妃炎の祭典」では、日本古来の山岳信仰などが複雑に混ざり成立した修行の1つであり、火をつけた薪の上を歩く「火渡り神事」の修行を体験することができる。願い事を楊貴妃に念じて渡ると、邪念が払われ願いがかなうとされており、この祭典の目玉となっている。
また、地域小学生による伝統芸能である油谷太鼓の演奏をはじめ、地域の向津具小学校で飼育されている、2019年に新種であることが判明した日本固有種の絶滅危惧種であるヤマグチサンショウウオ保護のために、小学生が銀杏を販売する。
地域の人気屋台も出店し、地域住民だけではなく、域外から多くの来場を見込んでいる。
スケジュールは、11:00から開会式、11:15からは、向津具小学校伝統の油谷太鼓と、向津具保育園のお遊戯を見ることができる。11:45からは向津具小学校の銀杏販売、12:05からは子供の未来を語る会によるちびっこ商店が実施される。
12:15からは箏と尺、12:45からは鼓波会と太鼓海クラブによる和太鼓の演奏。13:15からは「楊貴妃炎の祭典」の目玉である火祭り神事・火渡り修行体験を開催。14:40からじゃんけん大会、15:00に閉会式が行われる。
「火渡り神事」の修行体験ができる「楊貴妃炎の祭典」に参加してみては。
■楊貴妃の里
住所:山口県長門市油谷向津具下久津3539
むかつ国で遊ぼう協議会 URL:https://mukatsukuni.com/
(yukari)