独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する、研究開発型スタートアップのファーメンステーションは、シエナが運営するD2Cフレグランスブランド「suuw.」初の化粧品となるハンドソープを開発した。
保湿成分として、ファーメンステーションオリジナルの、稀少なアップサイクル原料「ヒエヌカオイル」を採用した「suuw.ハンドソープ」は、10月4日(水)よりsuuw.オンラインショップなどで販売している。
2つのアップサイクル原料を配合
「suuw.ハンドソープ」は、岩手県奥州市の休耕田を再生して栽培した、JAS有機米由来の「オーガニック米もろみ粕エキス」と、雑穀のヒエから抽出したファーメンステーションオリジナル原料である「ヒエヌカオイル」、2つの国産アップサイクル原料を配合。環境に配慮しながら、泡立ちやすっきりと洗い流せる使用感にもこだわった。
配合されているヒエヌカオイルは、ファーメンステーションが独自の圧搾・精製方法で開発した稀少なオイル。岩手県が日本一の生産を誇る雑穀ヒエは、近年まで実施されていた減反政策に伴い、転作作物として栽培されてきた。ヒエは健康食品として注目を集める一方、精製の過程の副産物であるヒエヌカは、畑の肥料や家畜飼料に混ぜる以外は用途がない未利用資源だった。
このヒエヌカを活用し、オイルやエキスを抽出することで、新たな化粧品原料を開発。ヒエヌカオイルはルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンE、リノール酸といった美容成分を含む機能性の高いアップサイクル原料だ。なお、アップサイクルとは、リユース(再利用)、リサイクル(再循環)と異なり、廃棄物や副産物など、従来、不要と考えられたり有効活用されていないものを、様々なアイデアや手法でさらに価値の高いプロダクトに転換することである。
suuw.ハンドソープについて
suuw.オンラインショップで展開する「suuw.ハンドソープ」は、3,630円(税込)、内容量は300ml、香りはオスマンサスまたはサンダルウッドとなっている。
同製品の特徴は、休耕田を再生して栽培したJAS有機米由来の「オーガニック米もろみ粕エキス」配合であること、ヒエの糠から抽出したアップサイクル原料「ヒエヌカオイル」配合、天然由来成分95%以上、鉱物油、合成色素、合成防腐剤(パラベン)、紫外線吸収剤、石油系合成界面活性剤、アルコールフリーであること。
ファーメンステーションの商品
ファーメンステーションでは、オリジナル発酵原料であるオーガニックライス・エタノールやオーガニック米もろみ粕(ともにオーガニック認証取得)など、サステナブルな原料や、環境に配慮した製法にこだわった、ナチュラル・オーガニック処方の化粧品・日用品・雑貨のOEM・ODMで、様々なブランドの商品開発を支援してきた。
規格外の農産物などの未利用資源をアップサイクルした原料や地域の原料を活かした処方の提案をしたり、製造プロセスで再生可能エネルギーを活用し動物実験を行わないなど、サステナブル・クリーンな考え方に基づく製品開発を得意としている。
雑穀のヒエ由来の国産アップサイクル原料「ヒエヌカオイル」を配合した、「suuw.ハンドソープ」をチェックしてみては。
suuw.公式サイト:https://suuw.jp/
(さえきそうすけ)