トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

LOCAL

【山口県】下関市内の小学生と高齢者の交流イベント「シャボン玉の会」、新垢田南公園で開催

このエントリーをはてなブックマークに追加

松尾氏が調合した液でできた大きなシャボン玉

子どもの居場所づくりを行う皆繋は、日本財団「子ども第三の居場所」事業の助成で下関市内に設置している子ども・子育て支援の拠点・ICS垢田家において、9月30日(土)、新垢田南公園で子どもたちを対象に「シャボン玉の会」を開催した。

「シャボン玉の会」は、下関市武久町に住む高齢者のボランティア団体・武団ひまわりの会とともに実施した。

垢田家の子どもたちに何かできることをしたい

子どもたちに遊び方を伝える松尾氏(左)

武団ひまわりの会会長の松尾富治氏は、「垢田家の子どもたちに何かできることをしたい」という想いで、以前からイベントを模索していた。

子どもが気軽に楽しめる遊びとして思い浮かんだのが、「シャボン玉」だったという。松尾氏は、何度もICS垢田家に打ち合わせに来所し、実施場所や遊んだ後の着替えの配慮など、細かな計画を立てた。当日は、ICS垢田家に通う小学1~5年生9人が参加し、武団ひまわりの会が準備したシャボン玉のキットや、毛糸と針金で自作したバブルリングを使って、シャボン玉づくりをして楽しんだそうだ。

特に、松尾氏自らが調合したシャボン液を使ってできた大きなシャボン玉には、子どもたちは大興奮し大きな歓声があがったという。

「シャボン玉の会」で楽しんだ子どもたちは、「シャボン玉を大きくふくらませることができて楽しかった」「今まで、小さなシャボン玉しか作ったことがなかったけど、大きなシャボン玉ができてビックリした」「家にシャボン玉がないのでずっとしてみたいと思っていたけれど、できてうれしかった」「シャボン玉の企画を考えてくれてありがとう!」など、感謝の気持ちを手紙に記した。

子どもたちの中には、様々な事情で体験の機会をつくることが難しい家庭もあるが、自由に遊び「子どもらしくいられる」良い機会になったようだ。武団ひまわりの会のメンバーにとっては、孫よりもさらに幼い存在という人も多く「液はここにあるよ」「液が足らんのじゃないかね?」「こっちにも吹くのがあるよ」と、子どもたちを気にかけながら、笑顔でふれ合う姿が見られたという。

子ども第三の居場所 ICS垢田家について

子ども第三の居場所 ICS垢田家は、子どもの第三の居場所コミュニティモデルとして、2022年3月に開所した。

「ICS (Inclusive Community Spot)」は、包摂的地域交流拠点を意味している。小学生・中学生を主な支援対象としながら、子育て世代やシニア世代などさまざまな地域住民が相互に作用しながら支え合える、日常的な居場所を目指している。スタッフ及びボランティアによる、子どもたちの「預かり事業」を展開し、学習支援や食事提供をすべて無料で実施している。皆繋が日本財団の助成を受け、下関市との三者協定によって運営している。

武団ひまわりの会について


武団ひまわりの会は、普段は月に1度を目安にICS垢田家を利用し、講師を招いて話を聞いたり、頭を働かせるために漢字や計算の練習をしたりするなど、様々な活動をしている。

今年1月に行った「垢田家の新年会」活動の様子

「高齢者が生き生きとする活動をつくっていきたい」という松尾氏の想いと、約56%が核家族である山口県で「多世代交流の拠点として、垢田家の子どもたちとつながってほしい」との皆繋の意図がマッチし、活動を共にしている。

今後も地域とのつながりを通じて子どもたちの体験の機会を提供していくという皆繋に注目していきたい。

皆繋公式サイト:https://minatsunagi.org/

(角谷良平)

最新情報をTwitterで受け取ろう!
最新情報をFacebookで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事