クリエイティブカンパニーWunderman Thompson Tokyoは、1803年創業の京菓子司「亀屋良長」と共同で、これまでになかった新しい食体験を提供する「文菓子 走れメロス」を開発し、読書週間が始まる10月27日(金)より発売する。

あの名作が和菓子になって登場

「文菓子」は、より多くの人に和菓子のおいしさや表現力の豊かさを楽しんでもらうためにつくられた、新しいコンセプトの商品。誰もが知る名作文学を、創業220年の技で和菓子に仕立てる。

シリーズ第1弾となる今回は、太宰治の代表作『走れメロス』。メロスのあの激しい怒りや、親友が待つ広場に夕陽が落ちてゆくクライマックスのあの情景を、五感全部で堪能することができる。

小説と和菓子がセットになったパッケージ

ハードカバーの本を模したパッケージに入っているのは、『走れメロス』が書かれた冊子と4つの和菓子。

冊子を読み進めると登場する色付きの一文にあわせて、ひとつずつ和菓子を楽しむ仕掛けとなっている。

物語を様々なアイデアで表現した4つの和菓子

4つの和菓子は、代々日本の四季をうつしてきた技で、物語の一幕をかたちにした。伝統の上に新しい感性を重ねながら、様々なアイデアを凝らして登場人物の心情や劇中の情景を表現している。

「メロスは激怒した。」【菓銘：激怒】は、メロスの怒りの気持ちを唐辛子や柚子胡椒など、スパイスを効かせた「吹き寄せ」に込めた。

「結婚式は、あすだと。」【菓銘：祝宴】は、人々が陽気に歌う牧歌的な結婚式の風景を錦玉羹にうつした。歓喜に酔う花嫁の気持ちはライチリキュールで香り付けすることで表現している。

疲れ果て自暴自棄になったメロスが再び希望をもち、走り出す糧となった水を琥珀糖で表現した「水の流れる音が聞えた。」【菓銘：水音(みずおと)】は、ライム果汁を加え、清涼感を演出している。

日没直前、メロスが到着し、二人の友情に改心した王。「まだ陽は沈まぬ。」【菓銘：夕陽と共に来たる】は、美しい夕景を描いた「マイタイ」羊羹に、ラム酒入り黒蜜をかけると、夜へと移ろう。

オンラインショップでは予約受付中

「文菓子 走れメロス」の価格は3,499円(税込)。亀屋良長本店、亀屋良長公式オンラインショップにて10月27日(金)より発売される。なお、オンラインショップでは10月23日(月)より予約受付を開始している。

『走れメロス』を和菓子で楽しめる特別な一品を手に取ってみては。

亀屋良長公式サイト・オンラインショップ：https://kameya-yoshinaga.com/

(丸本チャ子)