清昌堂やました THE ROOMでは国内外アーティストのサポートの一環として、アーティスト・イン・レジデンスを行っている。
今回はジャカルタのROH協力の元、インドネシア人アーティスト、Syaiful Aulia Garibaldi(シャイフル・アウリア・ガリバルディ)氏がレジデンス期間中に制作した新作個展「Irmo Ehoor」を10月26日(木)~11月26日(日)の期間、開催する。
Irmo Ehoorについて
シャイフル・アウリア・ガリバルディ氏は6週間のレジデンス期間中、京都を取り巻く自然環境やコミュニティとのコラボレーションを通して、新作を制作してきた。
「Irmo Ehoor」では、ガリバルディ氏が京都から取り寄せた様々な職人技が光る紙と、日本のインクをベースにした新しい顔料を使用している。
これらの素材を用いた作品は、モノクロームであり、グレースケールだが、彩度が高く、自然の色の微妙な変化がアクセントになっている。
これは、おそらく京都の都市計画における色彩の適用に関する繊細な規制に対し、無意識的に影響されている結果と言える。
さらに、生きたシイタケで覆われたトーテムのような木製の丸太からなるサイト・スペシフィックなインスタレーションや、ガリバルディ氏の審美眼に基づいた実践や、微生物学や自然科学の狭間を表現する新しい映像作品も展示されている。
清昌堂やました THE ROOMという親密な空間で発表される「Irmo Ehoor」は、多世代が暮らす家庭環境としての歴史を内包し、日本と東南アジアの美意識を互いに融合させ、対話させている。
注目のインドネシア人アーティスト
シャイフル・アウリア・ガリバルディ氏は、1985年インドネシア・ジャカルタ生まれ。インドネシア、バンドンを拠点に活動。
インスタレーション、ペインティング、ドローイング、版画、映像作品など幅広く制作し、科学と構築された美的宇宙との関係を見つめる活動を展開している。ガリバルディ氏は、生態系のネットワーク化された相互関連性や、死、腐敗、生命の象徴としての微生物に興味を持っている。
また、2016年にTempo Magazine Award最優秀アーティスト賞、2013年にBandung Contemporary Art Award(BaCAA)を受賞。
数多くの個展を開催しているシャイフル・アウリア・ガリバルディ氏の新作個展「Irmo Ehoor」へ足を運んでみては。
■Irmo Ehoor
開催期間:10月26日(木)~11月26日(日)
会場:清昌堂やました THE ROOM
住所:京都府京都市上京区小川通寺之内上る2丁目禅昌院町636番地
営業日:会期中の金、土、日の12~17時にて営業。また、10月26日(木)は16~19時まで営業、10月30日(月)は12~17時まで営業
公式Instagram:https://www.instagram.com/seishodo_the_room/
Art Collaboration Kyoto公式Instagram:https://www.instagram.com/artcollaborationkyoto/
※10月26日(木)、16時~19時の間来日中のシャイフル・アウリア・ガリバルディ氏を囲んで、オープニングカクテルを開催。サントリーの協賛のもと、ジャパニーズクラフトジンのROKUを提供。また、同日開催されるArt Collaboration Kyoto(ACK)の「西陣・紫野アートナイト」に参加
(角谷良平)