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【東京都港区】「東京文化財ウィーク2023」にて、廣度院の練塀内部構造特別公開・体験型イベント開催

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東京都港区にある、増上寺山内最古の子院である「廣度院(こうどいん)」(※1)は、「東京文化財ウィーク2023」において、10月28日(土)〜11月5日(日)の各日10:00〜16:00に「練塀(ねりべい)」を特別公開し、漆喰塗り体験や練塀作り体験も実施する。

廣度院練塀について

廣度院では、今年9月に練塀の解体調査を行い、重要文化財資料「江戸城造営関係資料集」(※2)に記録されている、江戸城及び増上寺三門左右練塀と同じ構造をしていることを発見した。

「大日本東京芝三縁山増上寺境内全域(芝増上寺山内常照院所蔵)」練塀があったとされる地図

廣度院は、酉譽聖聰上人が増上寺を開山したときに別に一院を建てた山内最古の子院。増上寺が芝の地に移転時、三解脱門正面の角に聖聰上人の不動尊とともに移転した。

練塀は、防壁として、徳川家菩提寺の意匠として、景観として、境内伽藍の大きな部分を占めていた。浮世絵や江戸名所図会などにも描かれ、江戸の人々を見守り、親しまれてきた。廣度院練塀は、江戸時代、大門左右から三解脱門左右に至るまでの長い参道、増上寺境内各所に多用されていた練塀で、現存する唯一の内部構造までを確認できる存在となっている。

貴重な廣度院練塀の内部構造を見学できる

「東京文化財ウィーク」は、より多くの人に文化財を身近に感じてもらうために一年に一度開催されている。都内にある文化財を一斉に見学することができ、文化財めぐりや特別展、講座などを1週間通して周遊し、文化財の価値への理解・保護に協力するための学びウィークだ。


廣度院では、現在練塀の様々な調査を行っており、調査期間中の今年限定で内部構造を公開。子どもから高齢者まで幅広い層の人に文化財の価値に触れ興味を持ってもらえるよう、練塀の魅力を発信していく。

期間中に来場した人には、川瀬巴水の浮世絵「雪の増上寺」、廣度院オリジナル「廣度院練塀建築パース」ポストカード2種がプレゼントされる。

漆喰塗り体験と練塀体験も実施


特別公開期間は、「漆喰塗り体験」も実施する。


また、10月29日(日)14:00〜16:00には練塀体験「江戸時代の『練塀~ねりべい~』をつくってみよう」も実施。廣度院の西城千珠副住職と、工学院大学客員研究員/高野山大学特任教授の菅澤茂先生が登壇する。定員は80名。

練塀特別公開、練塀体験の参加希望者は「廣度院練塀特別公開 応募フォーム」より申込みを受け付けている。

そのほか、廣度院では、国登録有形文化財(建造物)の廣度院表門及び練塀の保存・活用活動に携わる保存会メンバーを募集しているので、興味のある人は「ボランティアスタッフ 応募フォーム」から問い合わせを。

この機会に、廣度院で練塀の魅力を体験してみては。

廣度院練塀特別公開 応募フォーム:https://forms.gle/eARsQfjQi93etPCXA
ボランティアスタッフ 応募フォーム:https://forms.gle/jFE2ageU9Tn2UBwD8
廣度院練塀公式サイト:https://neribei.com/

※1:廣度院表門及び練塀が1998年12月11日に国登録有形文化財(建造物)として登録
※2:『「江戸城造営関係資料(甲良家伝来)」・塗師方壁方瓦方当時時并本途内訳(本途帳)』日比谷図書館所蔵

(山本えり)

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