クリエイテイブクラスターは、秋川渓谷流域を会場とした地域回遊型現代アート芸術祭「あきがわアートストリーム2023」を10月27日(金)~11月26日(日)の期間で開催中だ。
屈指の紅葉スポット・秋川渓谷で開催される芸術祭
自然と共生する新たな生活様式や地域づくり、持続可能な社会づくりへの取組が進められ、都内でも山間部やその離島等で新たなクリエイティブ活動や暮らし方、働き方が生まれはじめている。
多くのファンを持つ秋川渓谷エリアも、そうした新たな取り組みが進むエリアだ。
「村」「まち」に拠点を移し、新しいビジネスと生活を始める人、作家活動の拠点とするアーティストも増えつつある。
このTOKYOの源流を巡る芸術祭では、こうした自然や風土と共創する新たな生き方や社会とアートの可能性を融合した「生活藝術」を体感できる芸術祭として、国内外において注目されている合計11組の才能あふれる芸術家の作品が鑑賞できる。
山郷の原風景や自然と作品の融合体験、ここで過ごす時間とともに包まれる環境を五感で感じ、新しい「いいこと、いいもの」を見つけられる場として展開している。
檜原村を源流として五日市(あきる野市)まで貫く秋川渓谷は、TOKYO屈指の紅葉スポットとしても人気があり、開催期間となる11月、今年も紅葉のシーズンを迎えている。
沿道からの眺めのいいカフェや地元食材の食事処、ハイキング、渓流釣り、都内屈指の泉質の良さで知られる流域の温泉群など、多彩な山の体験も楽しめる。
「あきがわアートストリーム」3つの見どころ
「あきがわアートストリーム」の見どころを紹介しよう。
TOKYOの「むら」である檜原村を源流とする秋川は、多摩川となり、世田谷を経て羽田へと東京を貫く。その源流の自然と中世まで遡れる村の風土と交響する作品を古くからある屋敷などで展開し、山郷を見立てに多彩な鑑賞体験が得られる。
檜原村の古民家屋敷の会場では、そんな風情に惹かれた作家たちによる展示が展開されている。
また、秋川の源流の山の上には、江戸時代の山の生活とネットワークを今に遺す、国の重要文化財・小林家住宅(檜原村)がある。
途中、作業用モノレール(一般公開)に乗り換えて行く天空の御殿で、文化財の活きた活用を目指したナナアクヤさんの作品を11月10日(金)より展示中だ。
彼女が着目した、檜原村やあきる野市の木材の製材で生まれる木くずを粘度にした「木の子」による、天空の自然の恵みを配したジオラマ造形を展示している。
さらに会場では、作品鑑賞だけでなく「生活藝術」を反映した、TOKYOの源流ならではの「体験」を提供するプログラムも展開している。
アート映画の上映&アフタートークも!
会期中は、さまざまなライブプログラムも開催。
11月12日(日)~13日(月)には、全国より芸術文化による地域イノベーションを実現させた立役者を招いた「あきがわナレッジストリーム」が行われる。
11月19日(日)には、屋外映画上映「あきがわライブストリーム」を檜原村南秋川ゾーン「赤い家」会場の近くの特設会場で開催する。
イベント概要
「あきがわアートストリーム2023」は、10月27日(金)~11月26日(日)の期間で開催中。開場日は日曜、月曜、金曜、土曜および11月23日(木)で、開場時間は確実10:30~16:30(最終入場)。会場は檜原村・あきる野市五日市の秋川渓谷流域特設会場6か所だ。スケジュールやチケットなど、詳細は公式サイトで確認しよう。
紅葉がいろづき始める秋川渓谷と現代アートがコラボした「あきがわアートストリーム2023」に足を運んでみては。
■あきがわアートストリーム2023
実施期間:10月27日(金)~11月26日(日)
開場日:日曜日・月曜日・金曜日・土曜日(および祝日 11月23日は開場)
開場時間:10:30 ~16:30(最終入場)
会場:檜原村・あきる野市五日市の秋川渓谷流域特設会場6か所
【檜原村の会場】
・ アーツキャンプひのはら/東京都檜原村樋里4258
・ 赤い家/東京都檜原村南郷1111
・ ヴィレッヂひのはら/東京都檜原村本宿790-2
・小林家住宅/東京都檜原村藤倉4994
【あきる野市五日市の会場】
・ 蔵の会場/東京都あきる野市五日市27 裏
・ 旧中島釣具店/東京都あきる野市五日市921 2F
入場料:周遊パス1,200円 各会場入場料500円
※「小林家住宅」会場のみ無料(パスの必要はない)
「あきがわアートストリーム2023」公式サイト:https://artstream.tokyo/
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