熊本県観光連盟は、紅葉の美しさだけでなく、地元の文化や伝統も体験できる魅力的なイベント「五家荘紅葉祭」を11月30日(木)まで開催中だ。
紅葉の名所「五家荘」
九州脊梁山地の奥深く、熊本県八代市に位置する五家荘は豊かな自然と歴史が息づく秘境。五家荘は「樅木・仁田尾・葉木・久連子・椎原」という5つの地域の総称で、毎年秋には五家荘の紅葉が色づき、多くの観光客が訪れる紅葉の名所となっている。
山の奥深くに位置した立地は、かつて源平合戦で敗北した平家が逃避の土地として選ぶほどのものだったという。紅葉祭の時期、山々に生息しているモミジやカエデ、ドウダンツツジ、ブナなどが赤や橙色に染まった様子は、一見の価値ありだ。
おすすめの紅葉スポット
五家荘で紅葉狩りを行う場合、道沿いで眺めるのも良いが、おすすめのスポットがある。早速、紹介していこう。
「梅の木轟公園吊橋」は、まるで空中を散歩している気分になれる吊り橋。眼前に広がる暖色の山々を眺めながら、空の散歩ができる。
切り立った山間部に架けられた同橋は、全長166mで高さは59m。渡る際の激しい揺れはスリル満点だ。
また、吊り橋を渡ってしばらくすると見えてくる滝にも注目しよう。落差38mの「梅の木轟の滝」と呼ばれる滝と、紅葉の組み合わせは必見だ。
「スリルはちょっとな」という人へおすすめなのが「樅木の吊橋」だ。「親子吊橋」とも呼ばれるこれらの橋は、長さ79mの「あやとり橋」と、長さ59mの「しゃくなげ橋」の二つを指す。短い橋なので、比較的揺れが少ない。
なお、「樅木の吊橋」の南側と北側、「梅の木轟公園吊橋」の東側にはそれぞれ駐車場がある。
“モミジ”と“カエデ”の違い
紅葉を楽しむにあたって、豆知識をひとつ紹介したい。
あなたは、“モミジ”と“カエデ”の違いを知っているだろうか。実はこの2つに違いはなく、植物の分類上は同じ。というより、“モミジ”は「葉っぱが赤く色づくこと」を指すことから、この現象が見られる葉全般が「モミジ(紅葉)」と呼ばれている。
しかし、見た目の違いで判別している例もある。“カエデ”は「蛙手(カエルデ)」を語源としており、葉っぱの切れ込みが浅いものを“カエデ”、深いものを“モミジ”と呼ぶ例もあるそうだ。紅葉狩りの際に意識して見てみるのも楽しいだろう。
旅行には熊本旅割の利用がおすすめ
五家荘のある熊本県は、2020年7月豪雨で被災した県南エリアへの宿泊旅行を対象に、旅行代金が最大11,000円お得になる「くまもと行くモン旅割!」を7月7日(金)から開始した。
「くまもと行くモン旅割!」は、旅行代金が最大8,000円を上限に40%OFFとなる宿泊割引に加えて、地域限定クーポン最大3,000円分を配布する豪雨被災地域応援キャンペーン。受け付けの締め切りは11月30日(木)なので、紅葉を見に足を運ぶ際は要チェックだ。
今年の秋は、「五家荘紅葉祭」で紅葉を楽しんでみては。
■五家荘紅葉祭
住所:熊本県八代市泉町五家荘
期間:10月29日(日)~11月30日(木)
「くまもと行くモン旅割!」事務局:https://kumamoto-tabiwari.jp/
(ソルトピーチ)