アップサイクル「小梅や」は12月2日(土)と3日(日)、浦和で初の「帯バッグづくり」ワークショップを開催する。
廃棄され続ける着物や帯にショックを受け活動を開始
洋服にも合わせやすいシンプルな帯バッグを、着物の似合う街・川越で企画・販売する「小梅や」。始めたのはさいたま市在住の会社員、藤代瞳子さん。
毎年、おびただしい数の着物や帯が廃棄され続ける現状を知りショックを受けたのをきっかけに、東京・向島の芸者だった101歳の祖母のタンスに眠っていた百本の袋帯を使って2022年3月にスタートした活動だ。1年足らずで百本の帯は300点の帯バッグに姿を変えて街へ飛び立った。
休眠帯を活かす取り組みを埼玉から全国へ広げたい
「小梅や」は、実店舗はもたないものの、地域住民との交流を兼ねて毎月、最終日曜日の朝9~12時、川越八幡宮で行われる「ラストサンデーマーケット」に出店。
地域コミュニティと積極的にかかわる中で、徐々に帯や帯締めの寄付や、セミオーダーの依頼が増え、「母や祖母、叔母や姉の帯をリメイクして持ちたい」という声も多く寄せられている。
「着物や帯は捨てられないので、こういった活動を探していた」「ゆくゆくは、着物も活かして」と、地域住民から直接声をかけられることも。
この反響の大きさに驚き、嬉しい手ごたえを感じている代表の藤代瞳子さんは、「休眠帯を活かす取り組みを、埼玉県から全国各地での取組みに広げていきたい」と夢を語る。
帯からバッグをつくる初のワークショップを開催
11月11(土)に大宮ソニックシティホールで行われた埼玉県主催のSAITAMA Smile Womenピッチ2023で「小梅や」は「審査員特別賞」と「オーディエンス賞」をW受賞。
この取り組みを広げるため、12月2日(土)と3日(日)、浦和駅前の商業施設「コルソ(CORSO)」で、手元の帯からも帯バッグをつくれる初のワークショップを行い、当日は帯や帯締めの寄付と、お針子のエントリーも募集する。
ワークショップでは専属のお針子が、分かりやすく手ほどきする。思い出深い手持ちの帯・帯締めでつくることができる。手持ちの帯がない人には、帯と帯締め(パーツ)を用意している。
また、12月6日(水)にウエスタ川越で行われる「川越 mini EXPO 2023」を皮切りに、ワークショップ+展示販売+オーダー受付の形式で百貨店ほか県内各地の委託先店頭で活動を広げていく。
毎月東京・有楽町駅前の国際フォーラムで行われる「大江戸骨董市」で海外観光客からの反響が非常に大きいことから、海外向けウェブサイトを構築するのが目下の課題だ。
タンスに眠る「休眠帯」をバッグに変えたい人は、「小梅や」のワークショップをチェックしてみては。
■(タテ約34×横約30×マチ約3cm)を自分でつくれるワークショップ概要
場所:浦和(西口駅前)コルソ
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-12-1 7Fイベントスペース
開催日:12月2日、3日
時間:両日11時30分、13時、15時 各回約1時間
料金:1人1点8,000円(税込)、ただし自身の帯でつくる場合は1人1点6,000円(税・後日郵送費込み)
ワークショップ申込みページ:https://ssl.form-mailer.jp/fms/c461b274803217
(佐藤 ひより)