木曽観光連盟は、1月13日(土)に森林鉄道に関するギャラリー&シンポジウムイベント「木曽森林鉄道フォーラム」を開催する。
「木曽森林鉄道フォーラム」について
シンポジウムのテーマは「森林鉄道資源を今後どのように活かすか」。木曽地域の木材の輸送と人々の暮らしを支えた歴史や遺構などの秘蔵映像・写真を見ることができるギャラリー形式の会場となっており、展示以外にも林業関係者によるトークディスカッションを実施する予定だ。鉄道、森林鉄道や遺構に興味がある人、歴史やノスタルジックなものに興味がある人におすすめだ。
森林鉄道とは
山で切り出された木材を運搬するために活用された森林鉄道(林鉄)。日本が大きく発展を遂げた明治時代から昭和40年代頃にかけて日本各地で数多く活躍していた。急峻な地形の中で活動するため、愛嬌すら感じる小さな車両がたくさんの木材を載せた貨車を牽引する姿はとても印象的なものだった。
国内最大級規模の木曽谷の森林鉄道網
林業が非常に盛んだった木曽谷の森林鉄道網は国内でも最大級の規模で、中央本線の多くの駅から数多くの路線が山の中へと延びていた。特に中央本線上松駅を起点とする小川・王滝森林鉄道とその支線は総延長400km超。現在の大手私鉄・名古屋鉄道(営業距離約444km)の長さにも見劣りしないほどの路線だった。その鉄路は木材だけでなく小さな客車も走り、子どもから大人までの地域の人々や、観光のために訪れた人を乗せるようになっていった。
タイムスケジュール
「木曽森林鉄道フォーラム」のタイムスケジュールは、10:00~12:00に「林鉄のある景色」展示ブースを公開。林鉄および林業に関わる歴史写真や秘蔵映像を大公開する。
展示ブースでは、明治から昭和にかけて活躍した木曽の林鉄の姿を、椅子に腰かけながらゆっくり眺めることができる。
また、13:00~15:00に「林鉄資源を活かすことを考える」シンポジウムを開催。
シンポジウムでは、全国の林鉄の現状や利活用の取り組みを学び、木曽の林鉄資源を活かすことをテーマに、森林研究・整備機構 森林総合研究 所森林管理研究領域 環境計画研究室長・八巻一成氏による講演と、林鉄活用に取り組む有志とのトークディスカッションを行う。定員は100席。
参加希望者は、電話またはWEBから申込みを。最終受付日は1月12日(金)となる。なお、最終受付日よりも早く定員に達した場合、受付終了となる。
その他詳細は、木曽路とりっぷにて確認を。
この機会に、ギャラリー&シンポジウムイベント「木曽森林鉄道フォーラム」をチェックしてみては。
■木曽森林鉄道フォーラム
開催日時:1月13日(土)10:00~15:00
会場:木曽町文化交流センター2F 多目的ホール
住所:長野県木曽郡木曽町福島5129
参加費:無料
最終受付日:1月12日(金)
申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/1G5I1pg8HYc8SypjYML31PYfVNRP9gPFdMj32vTXeOVA/viewform?ts=657ae285&edit_requested=true
木曽路とりっぷ:https://kiso-nagano.ne.jp/
(角谷良平)