万願寺とうがらしの生産農家であるSeasonは、福知山公立大学の学生と共に、同社の「自社の畑で出ているフードロスはゼロにしよう」という取り組みを加速させるべく、「万願成就あめ」を商品化。
2月末まで、京都府福知山市内5局の郵便局(本店・駅南・篠尾・三和・細見)で無人販売を実施している。
また、アンケートに答えた人に「三和ぶどうジュース」が当たるプレゼント企画も実施中だ。
Seasonと学生、連携の経緯
Seasonが栽培している京野菜の万願寺とうがらしは、形が悪いことを主な理由として、総生産量の2%ほどが出荷前に廃棄されているという。
万願寺とうがらしの麹味噌や味噌漬け等の商品開発、中食業者への販売を積極的に行うなどして廃棄量削減に取り組んでいるが、廃棄ロスゼロには及んでいない。
2023年8月30日、この課題解決に向けてSHIBUYA QWSにて「辛くない!京野菜:万願寺とうがらし~廃棄ロス活用アイデアワークショップ~」を開催。このワークショップに参加していた福知山公立大学の学生が「NEXT産業創造プログラム」の一貫で実施されるPBL型のプログラムの中でSeasonと連携しながら課題解決を目指し取り組むこととなった。
SHIBUYA QWSでのアイデアをよりブラッシュアップさせ、「福と知が山盛り」の福知山と「満願成就の開運野菜」と言われる万願寺とうがらしの縁起の良さをかけて「万願成就あめ」を考案。
また、Seasonで商品化している「三和ぶどうジュース」を作る際に絞り残った種と皮を使ったぶどう味もラインナップに加えることになった。
2種類のあめで万願寺とうがらし味・ぶどう味を開発
「万願成就あめ」は、廃棄ロスゼロに向けた取り組みを通じて京都の伝統産業である京飴も共に盛り上がればという思いのもと、京飴の会社と協力して試作を重ね、最終的に素材をしっかり感じられる「ノーマルあめ」とエッジの効いた「すっぱいあめ」の2種類に決定。
「ノーマルあめ」の万願寺とうがらし味は、万願寺とうがらしの粉末を練り込み、しっかりと万願寺とうがらしを感じることができる商品。ぶどう味は、ぶどうジュースの搾り残り(主に種と皮)を粉末にして練り込み、ぶどうの香りと風味を感じることができる商品だ。
「すっぱいあめ」の万願寺とうがらし味は、万願寺とうがらしを煮だしたエキスを練り込み、クエン酸ですっぱく仕上げた。ぶどう味は、ぶどうジュースの搾り残りの紫色の粉末をあめの中央に入れた、見た目にも美しい水晶タイプで、クエン酸を加えてすっぱく仕上げた。
「ノーマルあめ」万願寺とうがらし味・ぶどう味、「すっぱいあめ」万願寺とうがらし味・ぶどう味は、いずれも14粒入りで500円(税込)だ。
福知山公立大学の学生9名が広報・営業・デザインチームを構成し、主体的に活動することで郵便局での試験販売が実現した。
プレゼント企画実施中!
2月末までの期間、商品のブラッシュアップや今後の展開への参考のため多くの人の意見を収集することを目的にアンケートを実施中。アンケートは、ショップカードやチラシにあるQRコードを読み込むことで簡単に答えられる。
購入の有無に関わらず、アンケートに協力した人の中から毎月1名に、3,240円相当の「三和ぶどうジュース」1本が当たる特典を用意している。
縁起の良さをかけた「万願成就あめ」。受験生はもちろん、何かに挑戦し成し遂げたいと思っている人のゲン担ぎや、応援の気持ちを込めたプレゼントとしても良さそうだ。
■Season
URL:http://www.season-vege.com
オンラインSHOP:https://www.season-selection.shop
Instagram:https://www.instagram.com/season_miwa/
(Higuchi)