日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、千葉県旧三芳村(南房総市)を写真とともに紹介する。
Vol.143/千葉県旧三芳村(南房総市)
旧三芳村へやってきた。東は旧丸山町、南は館山市、西は旧富浦町、北は旧富山町のそれぞれ接しており、南房総市の7つの旧市町村の中では、唯一海に面していない。
『道の駅 三芳村・鄙の里』を訪れた。店内に入ってみると、地元の農産物がたくさん売られている。その中に空豆を見つけた。
「旬がとってもみじか〜い!」
と、説明文には旬の短さと、千葉県が全国2位の空豆生産量だということが紹介されていた。訪れた日はちょうど5月中旬から下旬にかけてだったので、旬を迎えていたわけだ。
道の駅から移動して、三芳分庁舎の周辺を散策する。近くには平久里川が流れており、低い丘陵性の山地に囲まれて空も広く感じられた。
また、農地の間に建つ住宅地には、昔ながらの雰囲気を持つものと、新しい戸建ての住居がそれぞれあった。新しい戸建ての住居に住む方々は、旧三芳村という感覚よりも、南房総市という感覚の方が大きいのかな、ということを考えたりしたのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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