「アカネの里」が、幻の梅「橙高(とうこう)」を守るため、「橙高の梅酒や梅シロップを自宅で簡単に作ることができる手づくりキット」販売と、「アカネの里にある橙高の樹体に名前を付けてもらい、収穫までサポーターとなる【命名サポーター】」の募集を、1月15日(月)~2月28日(水)の期間、Makuakeにて実施中だ。
和歌山県でのみ栽培されている幻の梅「橙高」
大手メーカーが、これまで何度か期間限定販売してきた幻の梅「橙高」。「橙高」は、和歌山県でのみ栽培されている珍しい梅の品種で、瞬く間に売り切れるのだが、いまだに栽培農家が少なく市場に流通していない。
世界遺産「熊野古道」のふもとで、梅の栽培を行っていた「アカネの里」は、2020年にこの「橙高」を100本植樹。それは、以前から栽培していた別の新品種「露茜(つゆあかね)」が自家受粉を行えない梅であったため、その受粉を助けることが目的で、当時は加工などの利用は全く考えられていなかった。
梅農家も驚きの味
その後、アカネの里で「橙高」が収穫され、梅酒やシロップなどの試作をしてみたところ、梅農家も驚きの味であることが判明。梅の酸味が抑えられて柑橘のフルーティな香りも感じられまろやかな優しい味に仕上がっており、梅の代表的な加工品である梅干しも試作したところ、南高梅より酸味が抑えられていてとても食べやすいものだった。
また、「橙高」は熟すと果皮と果肉が橙色になるのが特徴で、シロップも黄金色に近いきれいな色。南高梅と地蔵梅の交配種である「橙高」は、南高梅の桃のような香りに柑橘のような香もあり、みずみずしい味がする。
最大の特徴は、健康を保つために重要な働きをするといわれている栄養素β-カロテンが豊富で南高梅の6倍もある点だ。
幻の梅「橙高」を守るプロジェクト
そんな「橙高」だが、和歌山県でのみ栽培ができる限定品種である為、現在、他県では栽培ができないうえ、様々な理由から、栽培している農家も少ないのが現状。現在の収穫量では市場での流通枠がないため、「橙高」は品質の良さを知る人が少なく、一部の加工業者や梅農家しか知らない幻の梅となっているのである。
このままでは市場で知られないまま消えてしまうということから、幻の梅「橙高」を守り、品質の良さを広め、栽培する農家を増やすため、今回のクラウドファンディングがスタートした。
梅酒やシロップが作れる「手づくりキット」
クラウドファンディングでは、幻の梅「橙高」の梅酒やシロップを自宅で簡単につくることができる「手づくりキット」小3,300円/中5,500円/大7,700円(送料・クール便代込)を販売。各品ともアルコールは付属されていない。
さらに、「橙高」の樹体1本にサポーター固有の名前を付けることができる「橙高 命名サポーター」11,000円も募集。
サポートのお礼として、今年収穫時(6月~7月頃)橙高果実(凍結もしくは生果)1Kgも贈呈されるのに加え、3月~6月末の期間、「アカネの里」にて、収穫作業などの栽培作業体験にも参加することが可能だ。
この機会に、幻の梅「橙高」を味わってみては。
Makuake:https://www.makuake.com/
プロジェクト名:市場流通のない幻の梅【橙高】で黄金の梅酒・シロップを作成できるキットと樹体命名権
※栽培作業体験は事前予約が必要で、交通費等は実費です。
(佐藤ゆり)