東京俳優・映画＆放送専門学校は、2024年3月に最先端の撮影技術となるバーチャルプロダクションを開設する。

バーチャルプロダクション

バーチャルプロダクションとは、実際の人物とデジタル背景を同時に撮影し、リアルタイムで映像を融合させることのできる最先端の撮影技術。

この技術を活用することで、時間・天候・ロケーションに制約されることなく、創造力を最大限に引き出す撮影の実現が可能となる。

今回設置されるのは、Unilumin社製の高さ4.5メートル、横10.5メートルの大型LEDスクリーン。disguise RedSpyシステムを使用したインカメラVFXスタジオとなっており、日本の教育機関がこのようなプロダクションを保有・運用するのは初めてのこととなる(※)。

バーチャルプロダクション開設経緯

近年、映画・テレビ・CM・ミュージックビデオ制作において、バーチャルプロダクションの活用が増加している。コスト削減や撮影時間の短縮、ロケーション制約の解消など複数のメリットがあるとされ、今後さらに需要が高まることが予想されるという。

長年にわたり映像業界に多数のクリエイターを輩出してきた実績がある同校。バーチャルプロダクションを保有・運用することによって、さらなる創造力と発想力を備えた次世代のクリエイターを育成することができると考える。

バーチャルプロダクションの運用方法については、業界で活躍するプロフェッショナルの講師から直接学び、実践的に技術を習得する。また、DaVinci ResolveやUnreal Engineなどの最先端ソフトを使用し、CGやVFX、編集スキルも身につける。これによって幅広い分野で活躍できる人材の育成をめざすとしている。

産学連携

また、産学連携の新たな取り組みとして、企業に対してもバーチャルプロダクション技術の提供を開始。これにより、映像制作だけでなく、広告、イベント企画、プロダクトデザインなど、様々な業界での革新的なビジュアル表現の実現を支援する。

さらに、同校の学生と企業が協力し、実際のビジネスシーンに即したプロジェクトを実施。これにより、学生は実践的な経験を積みながら、企業は最新の技術を活用したコンテンツ制作が可能となる。

そのほか、産学連携により、企業は最先端のバーチャルプロダクション技術を活用することで、コスト効率の良い高品質なビジュアルコンテンツを制作することが可能となる。同時に、同校の学生は実際のビジネスシーンでの経験を積むことにより、即戦力としてのスキルを高めることができる。

今回、バーチャルプロダクションを開設する東京俳優・映画＆放送専門学校。産学連携など、今後の展開にも注目したい。

■東京俳優・映画＆放送専門学校
住所：東京都江戸川区西葛西3丁目14−9
東京俳優・映画＆放送専門学校：https://www.movie.ac.jp/

※日本の教育機関がバーチャルプロダクションを保有・運用するのは日本初。2024年1月15日現在 東京俳優・映画＆放送専門学校調べによる。

(ソルトピーチ)