2023年10月から運営するウェブメディア「ヒトツチ」による東京初のイベントとして、建築家の周防貴之さんによるトークイベントを、3月6日(水)に開催する。
瓦という建材について発信
ヒトツチは鶴弥が運営するウェブメディア。
古いと思われがちな瓦という建材について、現代の建築家たちがどのように感じ、どのような活用に取り組んでいるのか。
瓦に関わる職人たちへのインタビュー、瓦や粘土系素材を用いた国内外の名建築や現代建築のレポート、ヴァナキュラーな建物や風景についての論考など、様々な建築関係者が瓦について考え、触れる機会を創出し、その思考を広く発信していくという。
大阪・関西万博のプロジェクトなどを進行中
建築家の周防さんは、2015年にSUOを設立。
建築設計の他、アーティストや作家との協働によるプロジェクトにも取り組んでいる。代表作には、
「れいがん茶屋」(2021・香川県)や
高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」(2022・香川県)などがある。
現在も、「大阪・関西万博シグネチャーパビリオン河瀬直美館」(2025予定・大阪府)、
「Saito Collection Museum」(2024予定・京都府)、「Danh Vo House」(2024予定・京都府)などのプロジェクトを進行中だ。
物質性と抽象性の独特なバランスを成立
周防さんは近年の3つのプロジェクトにて瓦を用いており、それぞれの環境で物質性と抽象性の独特なバランスを成立させている。
瀬戸内海を臨む山の上に建つ「高松市屋島山上交流拠点施設やしまーる」では、うねる曲面屋根に3万枚の庵治石が葺かれ、隣接する「れいがん茶屋」と今年竣工予定の「大阪・関西万博シグネチャーパビリオン河瀬直美館」では既存の粘土瓦が過去と現在、地面と屋根をつなぐ重要なエレメントになっているそう。
イベント開催場所である「SHIBAURA HOUSE」は、周防さんの師匠である妹島和世さんによる設計。会場ではトーク後に参加者の交流の時間も設けるとのこと。
トークイベントの企画タイトルは「地形としての建築」。登壇者は建築家の周防貴之さんで、モデレーターは同じく建築家の黒川彰さん。
オンライン参加に人数制限はなく、参加費は無料。興味がある人は気軽に参加してみて。
■【周防 貴之氏トークイベント『地形としての建築』】開催概要
日時:3月6日(水)18:00 開場/18:30-20:00 トークイベント/20:00-21:00 懇親会(会場のみ)
会場:SHIBAURA HOUSE
住所:東京都港区芝浦3-15-4
イベント申込先:https://hitotsuchi-takashi-suo.peatix.com/
ヒトツチ:https://hitotsuchi.media
(鈴木 京)