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島根の縫製工場KUTOがつくる「スルースリーブ」がユニヴァーサルデザイン銀賞を受賞

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島根県にある縫製工場「KUTO」が手がける“片手でらく~に着れるシャツ”「Throughsleeve(スルースリーブ)」が、2月20日(火)に「ユニバーサルデザインIAUD国際デザイン賞」の銀賞を受賞した。

すべての人がファッションを楽しめる社会を

株式会社KUTO社員

KUTOは、“自ら生み出した縫製技術で人とまちを楽しくします”という経営理念を基に事業展開を行なう、島根県にある縫製工場。OEM縫製やプリント事業などを手がけ、脱下請けを進めて自社で提案する自立した事業を展開しシャツを製作している。今後はズボンやジャケットなどおしゃれの選択肢を増やし、すべての人が“ファッションを楽しめる社会”を実現していく。

UD活動の国際的表彰で銀賞受賞


岡本光司氏

持続的な共生社会の実現に向けたUD活動を国際的に表彰する「IAUD国際デザイン賞2023」にて、同社が手がける「スルースリーブ」が、アメリカ、イスラエル、カナダ、韓国、タイなど8カ国44のエントリーの中から銀賞を受賞した。

同商品は、“病気や障害で洋服の着替えに不自由を感じる人を幸せにしたい。”との思いから誕生した。2年前に亡くなった妻が、闘病中に指先のしびれや力が入りにくいことで、着替えで不自由を感じたことや、好きな服を着て前向きに生き抜いたことが、このプロダクトを作ろうと考えた原体験。

身体に障害を持つ人が入院する医療機関や養護学校、保護者の人に話を聞くことや、実際に改良した洋服を着て生活する姿を見て、少しでも楽に着ることが出来て素敵なデザインの服をつくり、喜んでもらいたいと思い事業化した。

麻痺などで身体が動きにくい人の思い

様々な病気や障害で、洋服の着づらさを感じると、着替えが億劫になり、ファッションを楽しむことを諦めてしまう人もいる。同社調べでは、身体が思うように動かない可能性のある人の数は約132万人。脳卒中の人が112万人と一番多く、その16%を占める20~64歳の現役世代に、洋服について調査した。

着やすくても介護用の服を着たいとは思わない、大き目の服でないと着ることが難しいから着ているがみんなと同じ服が着たいとの思いや、洋服を含め今までと同じような暮らしを取り戻したいと考えて、リハビリを頑張っていることを知った。

岡本光司氏

麻痺や動きにくい腕で袖を通すことが難しい、洋服の着替えで家族や他人に迷惑を掛けたくないという課題があったため、介助する人が着せやすい服ではなく、自分で着ることが出来る服に着目し、袖を通すことに特化した同商品を開発した。

着やすくなるための3つの工夫


脇下にストレッチ素材でひし形形状のマチをデザインし、肘が脇を通る時に伸びて、通し終わると自然に元に戻る。これにより、肘が曲がったままでも袖を通すことができるようになる。

袖口のカフスをゴム仕様にすることで、手を入れるだけで着用することができ、少し腕まくりをした時にもずれにくい。前立てにマグネットボタンを使用しており、一つ合わせるだけで一瞬で留めることができる。


また、障害のない人からも着てみたいという話があり、実際に着た人は「簡単に着ることができてびっくり」「デザインも素敵」「服を着にくくなった母親にプレゼントしたい」など、好評を得ている。

身体が動きにくい人もそうでない人も「スルースリーブ」でファッションを楽しんでみては。

KUTO HP:https://kuto.jp

(山本えり)

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