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【千葉県旧本埜村(印西市)】やさしい田園風景に囲まれた土地へ

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千葉県旧本埜村(印西市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、千葉県旧本埜村(印西市)を写真とともに紹介する。

Vol.172/千葉県旧本埜村(印西市)

朝4時50分に出発。東の空は雲の隙間から、朝日が弱く燃えていた。やって来たのは、旧本埜(もとの)村だ。かつての村域の東部には、利根川の水が長門川に逆流し、印旛沼畔に土砂を運んで形成した「印旛沼逆デルタ」の平坦地がひらけ、西部には低平な小丘陵地が分布している。そして、旧本埜村には白鳥が飛来する水田があり、訪れた時期は違う時期ではあるものの、水田へ行ってみることにした。

全国各地の水田の中にも微妙な違いがあるけれど、旧本埜村の田園風景は本物という感じがした。何を持って本物というかはわからないが、目の前に現れている景色の純度が高いというか。およそ田植えが終わった水田に緑の苗が広がり、やわらかな朝日が差し込み、逆光はキラキラと反射して輝き、順光は地上と同じシルエットを写し込んでいる。

冬には1000羽以上、白鳥が飛来するそうだ。

水田が美しい

本埜踏切

家並みと

印西市役所本埜支所

支所のモニュメントと

水田近くを散策したあと、数キロ進んで印西市役所本埜支所にも訪れた。まだ早朝なので、車も停まっていないし、人もほとんど歩いていない。支所の横にはモニュメントがあり、それが大きな窓ガラスに反射していた。周辺の町並みもまた時間が変われば、広がる日常の姿は違って見えるのだろう。そういうことを思った。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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