3月9日(土)、キリンこども応援団が運営するフリースクール「キリンのとびら」は、フリースクールに通う中学3年生9名の卒業式を執り行った。
キリンこども応援団は、安心できる居場所を通して子ども達が自らの希望を持ち未来に踏み出せるよう支援を行っており、子ども食堂「キリンの家」、フリースクール「キリンのとびら」、オンラインフリースクール「clulu」などの居場所を運営している。
フリースクール「キリンのとびら」で2回目の卒業式
同団体にとって「キリンのとびら」で行う卒業式は、昨年度に続き2回目となる。当日は、泉佐野市千代松市長や保護者、日頃からお世話になっているサポーターの人々、在籍する中学校の先生たちが出席し、温かく和やかな雰囲気の中で新たなステージへ羽ばたく卒業生の門出を祝福することができた。
代表の水取氏から卒業生に一人ひとり手渡された卒業証書は、書かれている文章がそれぞれ異なり、卒業生一人ひとりの人柄を称えフリースクール「キリンのとびら」を卒業することを証するものとなっている。
卒業生がそれぞれ読んだ卒業のことばでは、学校に行けなくなった時に寄り添い支えてくれた保護者への感謝の想い、「キリンのとびら」との出会いやそこで出会った仲間への感謝の言葉が述べられた。
当日の日付にちなんで合唱した卒業ソング『3月9日』では、スクリーンに卒業生の幼い頃の写真や「キリンのとびら」での思い出の写真が映されるとともに、まっすぐ前を向き自信を持って歌う卒業生の姿があった。
最後は、出席者で花道をつくりフラワーシャワーで卒業生を送り出した。沢山の「おめでとう!」の声と花びらを浴びながら、卒業生は笑顔いっぱいにそれぞれの進路に向けて旅立った。今回「キリンのとびら」を卒業した9名のうち4名が「キリン高等部」へ進学する。
今後は高校卒業資格取得や就職のサポートも
今後の取り組みとして、同団体初の取り組みとなる「キリン高等部」をスタートし、通信制高校の代々木高等学校と提携して高校卒業資格取得までをサポートする。
また、現役のプロとして活動するフリーランスや地域の経営者のサポートを受けながら、自分の得意を活かした仕事に就けるよう活動していく「キリンのとびラボ」にも取り組む予定だ。
キリンこども応援団の代表水取博隆氏のコメント
以下は、代表の水取氏のコメントだ。
「フリースクール「キリンのとびら」という名前には、2つの願いを込めています。1つ目は、勇気をもってキリンの扉を開けて入ってきて欲しいという願い、そして2つ目は、キリンで笑顔を取り戻し勇気や希望をもって自分の進みたい世界へ扉を開けて出ていって欲しいという願いです。
今、扉を開けて巣立つ卒業生9人の今後が“自分が輝ける人生、笑顔で過ごせる人生”でありますよう心からお祈りしております。うまくいかなかったり辛くなった時はいつでも「キリンのとびら」に戻ってきてください。キリンの扉はいつでも開いています。」
子どものフリースクールが気になる人は、「キリンのとびら」をチェックしよう。
■フリースクールキリンのとびらまちば校
住所:大阪府泉佐野市若宮町9番3号
キリンこども応援団公式サイト:https://kirin-npo.com
(佐藤 ひより)