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【茨城県旧猿島町(坂東市)】坂東郷土館ミューズで古地図を見て、逆井城跡へ

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茨城県旧猿島町(坂東市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、茨城県旧猿島町(坂東市)を写真とともに紹介する。

Vol.189/茨城県旧猿島町(坂東市)

昭和31年に沓掛町と富里村が合併して誕生した猿島町は、2005年に岩井市と合併して、坂東市になるまで存在していた。飯沼川や西仁連川が流れており、地形はおおむね平坦だ。

まずは、猿島庁舎近くの『坂東郷土館ミューズ』という施設へ訪れてみる。地元の古地図の展示中だと紹介されていて、展示を見てみることにした。古地図といえば少し前に伊能忠敬の観測隊がつくった古地図を見ていたので、そうしたものに惹かれていたのだ。

猿島郡の古地図がまとめられていて、昔は川に橋がかかっておらず、船での「渡し」による移動が一般的だったこともよくわかった。昭和にかけて進んだ橋の架橋も、人々の暮らしに関わる一大プロジェクトだったと。

旧猿島町へ

猿島の看板

坂東郷土館ミューズで古地図を見た

畑と家と

逆井城跡へ

今は城跡公園として復元整備されている

坂東郷土館ミューズでは、帰り際に館長が声をかけてくださった。どこから来たのか尋ねてくださり、岡山県からだと話すと、すごく喜んでくれて、「展示担当の者を呼んできます!」と、今回の古地図の展示を担当された方にもご挨拶させていただいた。親切に明るく対応してくださって、人の温かさに触れて元気が湧いたのだった。

その後、戦国時代末期につくられた城である、逆井城(さかさいじょう)跡に訪れた。現在は城跡公園として復元整備されている。城が大きいというわけではないが、渋い城の姿は見ていてとてもかっこいい。戦国時代の頃に、ここにも土地の声があったということだ。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

   

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