伊豆シャボテン動物公園が運営する屋内型ふれあい動物園「アニタッチ MARK IS 静岡」にて、パルマワラビーとワオキツネザルの赤ちゃんが誕生した。
同園でのパルマワラビーとワオキツネザルの赤ちゃんの誕生は、今回が初めてとなる。
袋から顔を出す赤ちゃんの姿がかわいい
パルマワラビーは学名をMacropus parmaといい、有袋目カンガルー科ワラビー属に分類される。オーストラリア南部、パス海峡のキニグ島と他の小島、タスマニアに分布し、頭胴長は45~50cm、尾長は45~48cm、体重は4~5kgだ。
パルマワラビーは、森林地帯で単独もしくは少数の群れを作り生活をする夜行性で、1回の出産で1頭を出産する。妊娠期間は約30日。生まれたての赤ちゃんは毛もなく目も見えず、1~2cmの未熟な状態で母親の腹部の道を通って育児嚢に入るのが特徴だ。
その後、生後約6ヶ月で袋から顔を出すようになり、授乳は生後約1年続く。
2月7日(水)に赤ちゃんワラビーが登場
同園では、2月7日(水)に、パルマワラビーの母・ウキエのお腹の袋から1頭の赤ちゃんが顔を出した。
現在は、母親の袋の外に出て遊ぶこともあり、同園では『カピバラとワオキツネザルの部屋』にてその愛らしい姿を見ることができる。
なお、有袋類は非常に未熟な状態で生まれるため、同園では赤ちゃんが初めて袋から顔を出し、飼育員がそれを確認した日が「誕生日」とされる。
黒と白の尻尾が特徴的な「輪尾」キツネザル
ワオキツネザルは、学名をLemur cattaといい、霊長目キツネザル科に分類される。マダガスカル南部に分布し、頭胴長は約42cm、尾長は約60cm、体重は2~3kg。赤ちゃんの場合、頭胴長は約15cm、尾長は約15cm、体重は出生時約75~80gだ。
生態の特徴としては、メスが優位の20頭近くの群れを作り、日中は主に地上で生活をしている点が挙げられる。また、昼行性で朝は日光浴を行う習性があり、気温の高い昼は木陰で休み、朝と夕方は活発に活動する。食性は、木の実・果実・昆虫などを食べる雑食性だ。
身体的に最も特徴のある長い尾は、黒と白の帯が交互に重なり輪状に見えることから輪尾(ワオ)キツネザルと呼ばれている。
3月19日(火)に双子の赤ちゃんが誕生!
同園では、ワオキツネザルの母・インジュが、3月19日(火)に双子の赤ちゃんを出産。赤ちゃんたちは、母親のお腹にしっかりとしがみついて生活しているため、性別はまだ不明ながら、順調に成長しているという。
現在は、『カピバラとワオキツネザルの部屋』で親子の様子を見ることができる。生後約3週間を経過して、赤ちゃんたちは母親の背中に乗ることも多くなり、その姿を近くで見ることができそうだ。
ただし、赤ちゃんの体調などにより、足を運んでも見られない場合がある。
「アニタッチ MARK IS 静岡」で、パルマワラビーとワオキツネザルのかわいい赤ちゃんたちに会いに行ってみては。
■アニタッチ MARK IS 静岡
住所:静岡県静岡市葵区柚木1026 MARK IS 静岡 1F
公式サイト:https://www.anitouch.com
(オガワユウコ)