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茨城県旧鉾田町(鉾田市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、茨城県旧鉾田町(鉾田市)を写真とともに紹介する。
Vol.210/茨城県旧鉾田町(鉾田市)
旧鉾田町にやってきた。県立鹿島灘海浜公園へ向かうと、公園があるだけではなく、野菜などの販売所もあって、メロンも店頭に並んでいた。販売所の看板には「海と森の郷」と書かれている。太平洋が近い立地なので、海についてはわかるが、森の郷ということは、海と森、お互いの自然がつながり合っていることを示しているような気がした。
バス停やのぼりにもメロンがデザインされており、のぼりにはお笑い芸人のカミナリさんのイラストがあった。二人とも鉾田市の出身だそうだ。野菜産出額NO.1のリード文の下に、野菜とカミナリさんのイラストと「鉾田の誇り。」の文字。どちらも誇りであることが伝わってきて、温かい気持ちになった。
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県立鹿島灘海浜公園へ
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メロンだ!
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海が見える展望台へ
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曇りだけれど、海はいい
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ゆったりと
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自由な時間
鹿島灘海浜公園で、海の見える展望台まで歩いてみた。上り坂が終わりに差し掛かると、いよいよ太平洋が見えてくる。鉛色の曇り空と、少しだけそれよりも濃い灰色の海が、どっしりと広がっていた。風が轟々と吹いている中、展望台に先にいた女性二人は、話に夢中である。風も気にしていないようだ。どんよりとした太平洋の表情も、人によって感じ方は違う。毎日晴れているわけではない。この景色も、ここにある日常の一部である。
駐車場の方へ戻っていくと、子どもたちが芝生で元気に遊んでいた。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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