福島県福島市は、母子モが提供する、自治体の子育て関連事業デジタル化支援サービス「子育てDX」の「オンライン予約サービス」と「質問票サービス」を本導入する。
「オンライン予約サービス」は5月7日(火)より、「質問票サービス」は7月1日(月)より運用を開始。これにより利用者は、福島市子育てアプリ「えがお」から、乳幼児健診の予約や妊娠届出書の提出などができるようになる。
福島市子育てアプリ「えがお」
福島市は、デジタルを活用した子育て支援策として母子手帳アプリ「母子モ」を導入し、2019年8月より福島市子育てアプリ「えがお」として提供している。
「母子モ」では、妊産婦と子どもの健康データの記録・管理や予防接種のスケジュール管理、出産育児に関するアドバイスの確認が可能。また、離れた地域に住む祖父母などとの共有機能、子どもの成長・発達の目安にもなる育児日記「できたよ記念日」といった便利機能の搭載している。
さらに、妊娠初期からアプリを登録し活用することで、利用者に応じたタイムリーな地域の子育て情報をプッシュ通知で受け取ることができる。
このたび本導入することとなった「オンライン予約サービス」と「質問票サービス」は、この「母子モ」の追加機能として利用可能。利用者がより便利に手続きできる仕組みづくりと子育て支援サービスのさらなる充実を実現する。
集団健診に活用される「オンライン予約サービス」
福島市は、「オンライン予約サービス」を、保健福祉センターで実施している1歳6カ月児と3歳児の集団健診に活用。利用者は、同アプリの予約ページから、受診希望日時の選択や氏名・連絡先など必要事項を入力することで、アプリを通して24時間どこからでも予約が可能となる。
従来は受診の順番待ちのために、受付開始前から健診会場に並んでいる人も多く、健診の受付方法の改善が課題となっていたのだそう。今回の導入によって、健診の待ち時間の削減と1日あたりの受診者数の均等化、健診会場での滞在時間の短縮を図ることで負担軽減と利便性の向上を目指す。
質問票などをオンラインで完結する「質問票サービス」
「質問票サービス」は、妊娠届出書の提出と母子手帳交付の面談予約、妊娠8カ月アンケート提出において活用される予定。利用者は、質問票やアンケートをオンラインで記入・提出できるほか、来庁予約もアプリから可能となる。
福島市ではこれまで、妊娠届出の担当職員が他業務を兼任していることもあり、複数の届出者が同時間帯に来庁することによる待ち時間が発生していた。また、母子手帳の準備などのため母子手帳交付の面談の開始にも時間を要していたという。
今回の導入により、同アプリを通して、自治体側が事前に来庁者情報を把握することで、住民一人ひとり丁寧に対応できる環境を実現する。加えて、妊娠8カ月アンケートについても回答率の向上を図り、適切な支援につなげることを目指す。
子育てと教育で選ばれるまちづくりを目指す福島市
福島市では、「子どものえがお条例」に基づき、子どもたちの笑顔あふれる未来のために、こどもと子育て世代を地域全体でサポートし、親子が健康でいきいきと生活できるまちづくりを進めている。
令和6年度予算では、「デジタル都市の形成」のため各種業務のデジタル化を推進中。母子保健業務についても「書かない窓口」「待たない窓口」を推進することで、妊産婦などの負担軽減と利便性の向上、保健師などの相談支援の充実とデータベース化による事務の効率化を図っている。
木幡浩市長は、「『子育てするなら福島市』を目指し、子育て世代の負担軽減と利便性の向上を図ってまいります(一部抜粋)」とコメントした。
母子モのビジョン
母子モは、2030年までに、妊娠から子育て期の手続きについて、必要な人に情報を届け、保護者、自治体、医療機関の手間を無くすことをビジョンとしている。
さまざまな子育て関連事業のDXを推進することで、保護者の不安や負担を軽減し、安心で簡便な子育て社会を地域と共創することを目指す。
福島市での子育ては、ますます便利になりそうだ。
■母子手帳アプリ「母子モ」
アプリ:App Store、Google Playで「母子モ」を検索(対応OS:Android 5.0以上、iOS 12.0以上)
Webサイト:https://www.mchh.jp
※『子育てDX』は母子モ株式会社の登録商標です。
※Google Play、Androidは、Google LLC.の商標または登録商標です。
※App Storeは、Apple Inc.のサービスマークです。
※iOS は、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標です。
(Higuchi)