北杜市南アルプスユネスコエコパーク地域連絡会は、6月15日(土)、山梨県北杜市の協力のもと、「南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念式典・記念講演会」を「甲斐駒センターせせらぎ」で開催する。
「ユネスコエコパーク」について
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域。令和5年6月現在、世界134か国、748地域(うち国内は10地域)がユネスコにより認定されている。
ユネスコの世界自然遺産が、手つかずの自然を厳格に保護することを目的とするのに対し、ユネスコエコパークは、自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と、人々の経済・社会活動)を両立させ、持続可能な発展を目指している。
登録を機に地域連絡会を設立
北杜市は、南アルプス山脈、奥秩父山塊などの山々に囲まれ、その豊かな自然環境と受け継がれた文化により、平成26年6月、南アルプスを囲む他自治体とともに「南アルプスユネスコエコパーク」に登録。
その登録を機に地元の住民や企業、団体を中心に「北杜市南アルプスユネスコエコパーク地域連絡会」が設立され、これまで環境保全や文化の継承、観光資源の活用などを目的に、登山道整備や植樹活動、小学校での学習会などを行ってきた。
市内在住の登山家・花谷泰広さんの講演会も実施
そんな「南アルプスユネスコエコパーク」登録10周年を記念し行われる今回の式典と講演会。
13:30に記念式典がスタートし、10年の振り返り及び次の10年に向けたビジョンの共有、小学生を対象とした「南アルプスユネスコエコパーク」標語表彰式、南アルプスエリア内にあるすべての登山道の修復を完了させることを目標に「ほくとの山2030宣言in南アルプス」が行われる。
また、14:45~は、市内在住の登山家、花谷泰広さんを招いて南アルプスを多くの人に知ってもらうための講演会が開催される。
花谷泰広さんは、1976年兵庫県生まれ。幼少から六甲山で登山に親しみ、1996年にラトナチュリ峰(ネパール・7035m)に初登頂。以来、世界各地で登山を実践し、2012年にキャシャール峰(ネパール・6770m)南ピラー初登攀で、ピオレドール賞を受賞した。2015年より若手登山家養成プロジェクト「ヒマラヤキャンプ」を開始、2017年より甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の七丈小屋の運営を開始するなど、国内外で幅広く活動中だ。
「南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念式典・記念講演会」の参加費は無料。定員は先着230人だ。式典のみの出席や講演会のみの出席も可能なので、詳しくは申し込みフォームを確認してみて。
南アルプスユネスコエコパーク登録10周年を記念して行われる式典と記念講演会。これまでの歴史を振り返るとともに環境保全について考えるきっかけとなりそうだ。
■南アルプスユネスコエコパーク登録10周年記念式典・記念講演会
日程:6月15日(土)
会場:甲斐駒センターせせらぎ
住所:山梨県北杜市武川町牧原1243
詳細:https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/mountain-guide/news/28047.html
申し込みフォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc-jCz4nGooSjkWl8mzOBtOB4lI_S4XN_fyWbBeBLK14LT0ug/viewform
(ソルトピーチ)