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半世紀にわたり地域に親しまれてきた学校の裏山 「松ヶ丘教育の森」の大規模整備を実施

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山形県白鷹町に本部を置く、鮎貝松ヶ丘教育の森管理会は、半世紀近くにわたり地域に親しまれ、同地域の白鷹町立鮎貝小学校の“学校の裏山”ともなっている「松ヶ丘教育の森」の大規模整備を実施。

「松ヶ丘教育の森」を次世代に残すため、地域が一丸となって再整備を行う。

老朽化や熊笹の繁茂が深刻化する「松ヶ丘教育の森」

全盛時の「教育の森」概略図

昭和23年、現在の位置に鮎貝小学校校舎が新築されたことをきっかけに、裏山であり松ヶ丘と呼ばれる松林エリアの整備が各種団体のもとで活発化。昭和53年には、「松ヶ丘教育の森」(8ヘクタール/山頂標高271メートル)として開設された。しかし、地域人口や児童数の減少なども背景に、全盛期に比べて活用・整備共に規模・頻度が縮小し、木製の遊具や歩道の老朽化、熊笹の繁茂が深刻化している。

現在は撤去された「屋外ステージ」。児童らが発表を行った。

児童らも観察した「モウセンゴケ群落地」

そのような状況の中で、幼少期に教育の森で学び育った世代が親世代となり、半世紀近くにわたって地域に支えられ整備維持されてきた学校の裏山をしっかりと自分たちの子どもたちの世代にも残したいという声が高まり、今回の整備が企画されたとのことだ。

初代「さるこ橋」。掛け替え後の橋は老朽化で不通状態。

町内を一望できた「見晴台」。

地域住民が協力し、整備を実施

整備は、6月16日(日)、「鮎貝松ヶ丘教育の森管理会」が実施主体、近隣地区住民、鮎貝小学校PTAらが一体となり、総勢70人規模で繁茂した熊笹などの下刈りが行われる。その後も見晴台の眺望を妨げている樹木の伐採や老朽化した橋の迂回路整備などが予定されている。

整備後は授業や親子行事などで活用予定

整備が行われた後の活用については、児童を対象にした夏休み中の自然体験や、専門家を招いての森林活用の検討機会を設けていく予定。また、鮎貝小学校PTAでも活動方針の中に教育の森の活用を明記し、授業や親子行事などでの活用を積極的に行っていくとしている。

「地域連携」×「森林活用」による持続的な社会教育を子ども達に。人が環境をつくり環境が人をつくることの意義を地域の大人から実践する今回の取り組み。

大規模整備を行うことで今後も「松ヶ丘教育の森」が守られ、未来の子どもたちにとって、親しみある大切な場所となるはずだ。

(ソルトピーチ)

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