天保12(1841)年創業、福島県・穴原温泉の旅館「匠のこころ 吉川屋」は、地元産の桃を献立のすべてに使用した『桃会席』を夕食とした宿泊プランの予約を、7月1日(月)より開始した。
美肌の湯や高評価の料理を楽しめる老舗旅館
「匠のこころ 吉川屋」は、福島県飯坂温泉の奥座敷、穴原温泉にて、創業184年を迎える老舗旅館。美肌の湯としても好評の「弱アルカリ性単純泉」大浴場2カ所、露天風呂2カ所のほか、露天風呂付客室などもある。料理は、旅行新聞新社主催の『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』で毎年常に上位に入るほど、高い評価を得ている。このほか、観光経済新聞社の『5つ星の宿』に25年連続入賞し、昨年『5つ星の宿プラチナ』に認定された。
また、幅5m×高さ3mのボルダリング設備を備えたキッズスペースが2023年4月にオープンし、漫画好きの七代目・畠正樹社長が厳選した名作漫画4,000冊を揃えたブックラウンジも用意され、家族連れから人気を得ている。
桃に振り切った企画の数々を提案
現社長が、七代目として吉川屋を継いだのがコロナ禍の中にあった2022年。それまで観光バスで訪れる団体客がメインだったため、大幅に客足が減少した。そこで改めて福島県の統計データなどを用いて、利用者が福島に何を求めているか、期待するイメージを調べると、まずは「温泉」、そして次が「フルーツ」だった。
そこで、福島県の県北地方が全国に誇る名産の「桃」に振り切った企画を次々と開始した。館内に「撫でもも」をご神体とした「もも神社」を建立し、
こすると桃の香りがする用紙を使用した「ももみくじ」を用意。
ロビーラウンジにはジュースの出る蛇口・フルーツジューススタンドを設け、桃ジュースの無料提供などを実施。桃をふんだんに使用した、ほかでは味わえなない桃の名産地「福島」だからこその“桃のフルコース”である『桃会席』もその企画の中の一つだ。
桃2個半を使った、桃づくしの『桃会席』
『桃会席』は、同館の目前の果樹園も含む地元の果樹園から直接買い付けた桃を、およそ2個半使用。種類によって異なる固さや、甘みと酸味のバランスなどを考えながら、生産者との話し合いや試作を繰り返し、料理長が1年かけて完成させた。桃は、あかつき、まどか、川中島白桃、西王母など、その時期のものを使用。その際、規格外の桃を使うなどフードロス対策にもつなげたいと考えている。
『桃会席』の一例は、前菜:桃と蒟蒻白和・桃麴漬など 八寸仕立て、強肴:黒毛和牛ローストビーフ桃博多、炊合せ:夏野菜と桃揚げ出し蟹餡仕立て、
食事:桃とサラダちらしずし、
甘味:桃アンブレア 麹餡などが味わえる。朝食は郷土料理と、野菜を中心としたヘルシーなビュッフェが用意されている。
『桃会席』を夕食とした宿泊プラン『【ふくしまの桃】果実をこだわりの創作和食「桃会席」で味わう夏限定プラン』の提供期間は、7月1日(月)~8月31日(土)。料金は2人1室利用時の1泊2食付で1人25,300円(税込)~、入湯税150円が別途かかる。
吉川屋は、様々なフルーツが豊富な県北地方の魅力を感じ取ってもらえるように、また「温泉とフルーツを存分に味わえる旅館といえば吉川屋」というイメージをもってもらえることを目指し、今後も一味違ったアプローチで取り組んでいく。
『【ふくしまの桃】果実をこだわりの創作和食「桃会席」で味わう夏限定プラン』を利用して、桃のフルコースを楽しんでみては。
■かむろみの郷/穴原温泉 匠のこころ 吉川屋
住所:福島県福島市飯坂町湯野字新湯6
URL:https://yosikawaya.com
(山本えり)