日本が世界に誇るスポーツ漫画の金字塔『あしたのジョー』から、名シーンを切り取って正方形に再構成したハンカチ3種類が6月29日(土)に発売された。
ハンカチ専門店「H TOKYO」を展開するオールドファッションが製作。同社は、漫画をモチーフとしたハンカチのシリーズ「マンガチ(MANGACHIEF)」を製作している。
これまでに高橋留美子さん、松本大洋さん、吉田戦車さん、伊藤潤二さんと日本が世界に誇る漫画の文化をハンカチにデザインして発表してきた(現在は伊藤潤二さんのハンカチのみ販売中)。
身の回りの品の価値を再提案するオールドファッション
オールドファッションは、ハンカチを中心として、靴下やナイトシャツなど生活のなかでもっとも身近な、肌に触れるアイテムを取り扱っている。そのすべてが日本でつくられたオリジナルの製品だ。
当たり前にそこにあって見落としがちな身の回りの品、前はよく使っていたけれど最近目にしなくなったものなどを新しい視点でその価値を再提案し、今まで気づかなかった、または忘れていたその品物の良さを実感できる製品づくりを目指している。
製品や情報発信を通して、身近な誰かが真摯にものづくりに励んでいるという、親近性を感じられるような製作背景を伝えている。
日本が世界に誇るスポーツ漫画『あしたのジョー』
『あしたのジョー』(1968-1973)は、高森朝雄さんが原作、ちばてつやさんが漫画。天涯孤独の少年、矢吹丈は元ボクサーの丹下段平にボクシングのセンスを見出されるも、事件を起こし少年院に送られてしまう。
そこで永遠のライバルとなる力石徹に出会い、次第に本気でボクシングに向き合うようになる。過酷な減量に耐えて同じリングに立った力石との死闘や、多くのライバルとの戦いを経て、やがてジョーは世界に挑む物語だ。
『あしたのジョー』のハンカチ3種が販売
同社では「マンガチ」を製作する際に、抜粋するシーンの選定、レイアウト、生地の色やプリントするインクの色、サンプルのチェックまで、話し合いながら時間をかけて行う。さまざまなスタッフに意見を聞き、製品が完成するまでには1年以上の時間を費やしているという。
では、ラインナップを紹介しよう。
「burned out」2,750円(税込)は、燃え尽きて静かに目を閉じるジョーが美しいハンカチ。あまりにも有名なラストシーンだ。
「Rikiishi & Joe」2,750円(税込)は、ジョーの永遠のライバル、力石徹のストイックなその生き様がうかがい知れる名シーンを集めて、ハンカチの上に再構成した。
「doka bishi zuban」2,750円(税込)には、せりふの代わりに放たれるような擬音語に着目し、印象的なコマを集めた。コミカルでレトロな雰囲気が漂うハンカチ。
飾っても楽しめるハンカチだが、綿100%のハリのある生地は歪みにくく吸水性にも優れ、ハンカチとしての機能性も抜群。名作をポケットに入れて持ち歩ける、ファン垂涎のアイテムだ。
これらのハンカチは、綿100%、サイズ52×52㎝。H TOKYO三宿本店・丸の内店、OLD-FASHIONED STORE上野店・日本橋店、OLD-FASHIONED STORE TOKYO(JR東京駅構内)、公式オンラインストア販売中だ。ハンカチはコミックに見立てたサイズの専用の箱に入って販売される。
『あしたのジョー』が好きな人は、「マンガチ」3種をチェックしてみては。
オールドファッションオンラインストア:https://old-fashioned.jp/?mode=cate&cbid=2447307&csid=9
©高森朝雄・ちばてつや/講談社
(佐藤 ひより)