長野県・御代田町とアマナからなる浅間国際フォトフェスティバルPHOTO MIYOTA実行委員会は、7月20日(土)~9月16日(月・祝)の期間、御代田町にある複合施設「MMoP(モップ)」にて、「浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」を開催する。
「浅間国際フォトフェスティバル」は、浅間山麓の美しい自然の中で、さまざまな写真体験ができるアートフォトの祭典。2018年にスタートし、これまでに御代田町の「PHOTO MIYOTA」、長野原町の「PHOTO KITAKARUIZAWA」、小諸市の「PHOTO KOMORO」など、それぞれの自治体や地元企業と共同で開催してきた。
会場では、アマナが刊行するアートフォト専門誌『IMA』のエディトリアルディレクター・太田睦子氏のキュレーションのもと、国内外の優れた写真家たちの作品を屋内外に展示。
また、ワークショップや写真教室など、写真の楽しさを提案する体験型のイベントや、長野らしいフードやクラフトなどが楽しめるマルシェイベントなども週末に実施する。
2024年度のテーマ「写真の中の記憶」
浅間国際フォトフェスティバルの今年度の展示テーマは「Memories Through Photography 写真の中の記憶」だ。
写真は、記録媒体であると同時に記憶の装置でもある。撮る主体にとっての記憶であると同時に、焼き付けられたイメージはやがて他者の記憶と共鳴し、共同体の記憶にもなっていく。
今回のフェスティバルでは、世界の写真家たちの視点を通した、人、自然、社会、民族やその場所、モノなどがもつ記憶をテーマに、そこに秘められた物語や歴史、思い、問題などを写真であぶり出す。
スマホで毎⽇写真を撮るこの時代に「写真と記憶」という⾝近なテーマを置き、アート作品でありながら誰もが「自分ごと」としてとらえられるよう、参加型のプロジェクトやワークショップも開催し、町⺠や来場者が共創していく余白のあるフェスティバルを目指すという。
作品を五感で楽しめる展示
「浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」では、このテーマのもと、世界中の写真家による個性豊かな作品が一堂に会する予定だ。
写真フェスティバルならではの大型展示や、広い敷地を活かしたユニークな展示手法など、御代田の自然の中を散策しながら、屋内外に展開される作品をインタラクティブに五感で楽しむ場を創出する。
会場は、衣食住と多様な写真表現を楽しむ複合施設「MMoP」。近年、クリエイターをはじめとする若い世代を中心に移住者が増えている御代田町において、近隣住民や旅行者から人気のスポットとして注目を集めている施設だ。
LOEWE FOUNDATIONの特別展示も
「浅間国際フォトフェスティバル」では、これまでアートに理解と造詣の深いブランドや企業がスポンサーとしてフェスティバルの開催をサポートするとともに、様々な形でのコラボレーションを行い、特別な展示を行ってきた。
今年はスペインのLOEWE FOUNDATIONがメインスポンサーに決定。LOEWE FOUNDATIONは世界中のクラフトおよびアートを前進させる活動の一環として、江戸時代から430年以上続く京釜師である大西清右衛門家の次世代育成支援と茶の湯釜工芸の継承・啓蒙活動を2023年にスタートした。
今回のフェスティバルでは、フォトグラファー・横浪修氏が大西家の日常を撮りおろした写真作品を紹介。あわせて展示される貴重な茶の湯釜をはじめとした茶道具からは、このクラフトの静謐な気配を間近に感じとることができるだろう。
世界中から集められた個性豊かな作品がユニークな展示方法で鑑賞できる「浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA」へ足を運んでみては。
■浅間国際フォトフェスティバル2024 PHOTO MIYOTA
会期:7月20日(土)~9月16日(月・祝)
定休:水曜日(8月14日を除く) ※屋外展示は自由に鑑賞可能
時間:10:00~17:00(屋内展示の最終入場16:30)
会場:MMoP(モップ)
住所:長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
入場料:一部有料1,000円(屋外展示は無料、中学生以下無料)
公式ウェブサイト:http://asamaphotofes.jp
(Higuchi)