長野県小谷村(おたりむら)と中部電力ミライズは、小谷村へのふるさと納税の返礼品として、村内の水力発電所を活用した「小谷村産CO2フリーでんき」の提供を開始した。
「小谷村産CO2フリーでんき」について
「小谷村産CO2フリーでんき」は、小谷村内にある中部電力が保有・運転する姫川第二発電所と姫川第三発電所の二つの水力発電所で発電されたCO2フリーの電気で、中部電力ミライズの専用メニュー「ふるさと納税×Greenでんき〔水力〕」を通じて、小谷村に寄附した人に届けられる。
「ふるさと納税×Greenでんき〔水力〕」は、中部電力ミライズの通常の電気料金メニュー(一部対象外)に期間限定で附帯して契約できるオプションメニューで、「小谷村産CO2フリーでんき」の提供および返礼が完了次第、自動的に終了となる。
小谷村に寄附した人は、この「ふるさと納税×Greenでんき〔水力〕」により、家庭で使う電気の一部をCO2フリー化するとともに、小谷村への寄付額10,000円につき、実質2,500円を電気料金の支払いに充当することができる。
小谷村への寄附は、「楽天ふるさと納税」「ふるさとチョイス」「ふるなび」から申し込むことができる。
小谷村について
小谷村は長野県の最北西部に位置して、新潟県と境を接している。
西には北アルプス白馬連峰がそびえ、東は日本百名山の雨飾山をはじめとした小谷山地が連なり、中央を貫流する姫川が渓谷を作り日本海に注いでいる。
また、中部山岳国立公園、妙高戸隠国立公園の二つの国立公園に属しており、山岳や渓谷が雄大な自然景観を作り出している。
村内には、江戸時代から続く小谷温泉をはじめ11の温泉がある。
冬季間には降雪量が多く、北アルプス山麓には栂池高原スキー場、白馬乗鞍温泉スキー場、白馬コルチナスキー場が広がり、全国及び海外からのスキーヤー、スノーボーダーが訪れている。
夏期は、白馬連峰の白馬大池や風吹大池、妙高戸隠連山の雨飾山への登山客で賑わっている。
季節を通して自然や温泉を求めて多くの観光客が訪れており、観光が村の主産業となっている。
小谷村は、日本海地方と信州内陸をつなぐ千国街道の要衝として発展してきた。江戸時代には松本藩の千国番所が置かれ、日本海からは塩をはじめとする海産物が運ばれた。
村内には旧街道の道跡が多く残っており、5月3日には往時を偲んで街道を歩く「塩の道祭り」が開催され、毎年多くの参加者があり、年間を通じて、多くの人がこの道を歩いている。
小谷村気候非常事態宣言について
小谷村は、2020年3月に、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを実現することを目標として掲げた「小谷村気候非常事態宣言」を表明した。
日本有数の豪雪地帯である小谷村では、スキーに関連する観光業が主要産業の一つとなっている。しかし、世界的な気候変動による近年の降雪量の減少や世界各地で異常気象が増加しており、小谷村はこれまでに経験したことのない事態に直面している。
村全体で気候非常事態という認識を共有し、豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、地球温暖化防止の取り組みを進めていくという。
寄附金の使い道の一例
小谷村への寄附金は、北アルプスの登山道や栂池自然園の木道など、観光客が安全に楽しめるよう、道・環境の整備に活用されている。
また、異なる文化や生活経験をとおして、豊かな国際感覚を養うとともに広い視野を持ち、将来に渡って国際化の進む社会で活躍できる人材育成を目指し、小谷中学校の海外交流研修事業にも活用されている。
さらに、地域高校である白馬高校の存続を願う小谷・白馬両村民の要望から、2016年度に国際観光科が開科し、生徒を全国募集することになった。この教育寮・公営塾を小谷・白馬両村で運営しており、地域高校を支援するために寄附金が活用されている。
この機会に、小谷村のふるさと納税に注目してみては。
詳細ページ:https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/menu/furusatonouzei/otari
(yukari)